84:1[sage]
2011/10/29(土) 00:04:31.72 ID:jBTI75i60
 「どいつもこいつも[ピーーー]ばいい! お前みたいなのが――――」 
  
 けたたましい破裂音が介旅の言葉を遮った。 
  
 迸る電撃がコンクリートを破壊し、舞い上がる粉塵が二人を包む。 
85:1[sage]
2011/10/29(土) 00:05:17.93 ID:jBTI75i60
 「……自惚れんなよ」 
  
 だが、介旅の口から返って来たのは、美琴でさえ予想だにしない言葉であった。 
  
 「昔は能力が無かったから、だから弱い奴の気持ちが分かるって? そういうのが一番ムカつくんだよ!」 
86:1[sage]
2011/10/29(土) 00:06:15.09 ID:jBTI75i60
 今回の投下は終了となります 
 お付き合いありがとうございました 
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]
2011/10/29(土) 08:24:37.61 ID:s+t4LF4AO
 シキさんか…  
    
  乙 
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2011/10/30(日) 19:09:14.00 ID:9wGNg8vAO
 あれ、能力と道併用とかヤバくね 
89:1[sage]
2011/10/30(日) 22:32:10.44 ID:HX5XWeMT0
 本日の投下を開始します 
90:1[sage]
2011/10/30(日) 22:32:58.55 ID:HX5XWeMT0
 革靴が砕けたタイルを踏みつける音がして、黒子は一瞬足元に視線を向けた。 
  
 派手に抉り取られた床は、元の白く清潔感のある面影を感じさせはしなかった。 
  
 視線を上げると、そこには更に悲惨な光景が広がっている。 
91:1[sage]
2011/10/30(日) 22:36:15.92 ID:HX5XWeMT0
 朦朧とした意識の中で、介旅初矢はゆっくりと目を開いた。 
  
 まず視界に入ったのは、薄暗い部屋で唯一の光源となっている数台のPCモニター。 
  
 自分の右手に置かれているそのモニターの脇に、人の気配があった。 
92:1[sage]
2011/10/30(日) 22:36:48.31 ID:HX5XWeMT0
 「そう怯える事もあるまい」 
  
 唐突に眼鏡の男の反対側、つまり介旅の左側からしゃがれた声がかかる。 
  
 介旅は跳ね飛ぶ様に首を回してそちらに視線を向けた。 
93:1[sage]
2011/10/30(日) 22:37:51.24 ID:HX5XWeMT0
 「う――――む……」 
  
 照り付ける太陽の光に身を焼かれそうな暑さの中で、黒子は眉根を寄せて呻り声を上げながら考え込んでいた。 
  
 「さっきから何なのよ黒子。熱中症になるわよ?」 
94:1[sage]
2011/10/30(日) 22:38:24.93 ID:HX5XWeMT0
 「……実は、今回の様に登録された犯人の能力と被害状況に食い違いのあるケースは、これが初めてではありませんの」 
  
 「どういう事?」 
  
 「どうもこうもありませんの。『書庫』に登録されている能力レベルでは到底実現し得ない規模の被害が出ている事件が、ここ最近続いておりますの」 
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