過去ログ - アイリス「さよなら、ジャンポール」
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27:ny[saga]
2011/10/21(金) 19:17:54.61 ID:sT9PuPCN0





「『ポルナレフ』……。アイリス、しってるかもしれない」

大声で泣いて多少は落ち着いたのか、アイリスがぽつりと呟いた。

「知ってるって?」

「うん。夢のこと」

「夢だって?」

「たまにね。アイリスがこわい夢を見た、っていう時があるよね?
そのときの夢に変な男の子が出てきたんだ」

「それが『ポルナレフ』?」

多分、とアイリスが頷く。

「その男の子はね、いつもアイリスをおいかけるんだ。
なんだかよくおぼえてないけど、『こんどはおまえが鬼だ』って、おにごっこみたいに、おいかけてくるの。
だから、アイリスはにげるんだけど……」

「『今度はおまえが鬼だ』……か」

「でもね、いつもジャンポールがたすけてくれるんだよ」

「ジャンポールが?」

「だって、アイリスのたいせつなおともだちだもん。
だからたすけてくれるんだよ」

飽くまで夢だ。
だが、大神の心のどこかに引っかかった。
『ポルナレフ』の言う『てめえ』、その『てめえ』の役割を、ジャンポールがしている。
もしかして、『ポルナレフ』の言う邪魔な人格とは、
アイリスの他の人格ではなく、もしかしたら、ジャンポールなのではないか。
まさかな、と大神はかぶりを振った。ジャンポールはただのぬいぐるみだ。そんな事はありえない。
アイリスのイメージとして、『てめえ』がジャンポールと重なっただけだろう。

「でもね」

まだ、アイリスの夢の話は続いているようだった。
慌てて、枕元のジャンポールからアイリスの方向に視線を戻す。


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