過去ログ - 女騎士「姫の自慰を目撃してしまった」
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13:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 20:16:32.19 ID:aYv84ioOo
彼女の内の誰かが、あの姫の両手の動き――あのあり得ない所作――について手がかりをくれる筈だ。

私はこの調査が徒労に終わらないことを最後まで願っていたが、
その望みは最後まで実ることなく、あっけなく荼毘に伏した。

彼女たちは殆ど羞じらいつつ首を横に振るだけだったし、質問を質問で返されることもあった。

ある同輩は言った。

女騎士様は、肱挙についてはどうお考えですか。
大変な快楽を味うことができると、どこかで耳にしましたが。

もし私がそれを得るとすれば、例えば御徒の際に姫の傍らにある時だろう。
姫への畏怖と畏敬が、姫を守らねばという使命感と緊張感が、私の下腹部をくすぐるのだから。

女騎士様らしいご冗談ですわ。やはり、それは罪ということでしょうか。
我らが父もそう仰っていると聞いたことがありますし、きっとそうなのでしょうね。

こうした無意味な例外を除けば、不審な目を身に受けながら収集したわずかな情報は、
全てが感情論で占められていた。

穢らわしい、いやらしい、恥ずかしい。

彼女たちの個別具体的な意見は、抽象化された一般論と何も変わることはなく、
結局、この日、私の中の疑問、“何故二人の姫がいるか”について答えが得られることはなかった。

夜に再び、姫から直接のお呼び立てがあるまで。


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