30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:55:24.98 ID:9yuxyDT00
“アイツ”のターゲットは律である。
もちろん、“アイツ”も3階へと駆け出した。
しかし不幸中の幸いというべきか、反射的に律が振り回した鞄が体に当たり、“アイツ”は動き出すのが遅れていた。
律(マジかよ…あんなのありかよ…)
律は澪の手を引いて、階段を駆け上っていた。
といっても、これは理性的な行動ではなく、本能的な行動であった。
律の頭は、冷静さを欠いていた。
それ故、律は階段を上りきった直後、愚策ともいえる行動を選択してしまった。
愚策、というのには語弊があるかもしれない。
彼女達はそもそも“アイツ”に関する認識が甘かったのだ。
ともあれ、律はこの状況下において最も愚かな行為を選択してしまった。
トイレの個室へと逃げ込んでしまったのである。
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