172:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:29:29.23 ID:veqilnkN0
銃声がして、男の子の眉間を弾が貫通した。
崩れ落ちた男の子を蹴り飛ばし、汀は荒く息をつきながら立ち上がった。
小白が駆け寄り、よろめいた彼女を支える。
「凄い……精神世界で、あれだけ動けるなんて……」
理緒が唖然として呟く。
そこで、ヘッドセットの電源がつき、圭介の声が響き渡った。
『汀! 無事か!』
汀はしばらく呆然としていたが、やがてうっすら涙が浮かんだ目を手で拭い、ヘッドセットを拾った。
そして何度か深呼吸をした後、口を開く。
「一番、五番、治療完了。目を覚ますよ……」
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