12: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/24(月) 21:45:42.23 ID:ucx2SsZ8o
何ともいい雰囲気じゃねぇか。
俺もアルコールは弱い方だし、女の方が強かったらどうしようかと思ってたんだ。
この雰囲気なら、事と次第によっては……
「訊いてもいいのかな、札幌へは旅行で来たんですか?」
「ええ、旅行といえば旅行なんですけど……他にも色々と用があって」
「羨ましいですね。俺なんか、札幌にある営業所へ配属になったもんで……
実は、今日着いたばかりなんです」
酒の席で仕事の話をするのも無粋ってもんだし、俺は速攻で話題を切り替えた。
「趣味とか、訊いてもいいですか?」
「これといった趣味はないんですが……そうですね、占いなんかを少しだけ」
占いなら俺も多少は興味があるけど、星占いや血液型占いの話じゃ能がねえし、
かと言って四柱推命なんて持ち出したところで話が盛り上がりそうにない。
いつかテレビで見たことがある、神秘的でマニアックなタロットカードなんかどうだろう。
まあ、印象深い死神のカードが俺の頭に浮かんだからなんだけど。
「もしかしたら、タロットカードとかなさるんですか?」
「占いにお詳しいんですか? でも、タロット占いはあまり得意ではないんです。
それよりも、一般的な手相占いの方が……」
「手相占いですか、俺も手相占いは以前から興味があるんですよ」
「もしよろしければ、見て差し上げますけど……」
俯いたまま恥ずかしげに左手を差し出すもんだから、俺もつられて右手を差し出した。
色白で細くしなやかな彼女の指先に、俺の眼はしばし釘付けになる。
がちゃっ。
「お久しぶりですね。……お兄さん」
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