過去ログ - ぼくがかんがえた聖杯戦争
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:22:46.04 ID:WLALHzCAO
 煙草、コーヒー、酒といった嗜好品は一度意識してしまえば中々諦めがつかないものだ。
口内に満ちてゆく粘っこい唾を飲み下し、蛮はしきりに歯噛みする。

「おい士郎! お前煙草持ってねぇか?」

 俺は高校生だ、と返ってきた声は何処か呆れ気味だった。

 士郎が蛮に返事をしてから三十秒。彼は盆を持って居間に入る。
コーヒーがくべてあるのは似つかわしくない純和風の湯呑み。流石の蛮もこれには苦笑した。

「普段コーヒーは飲まないからさ。中身もインスタントだけど我慢してくれ」

「おう」

 熱いコーヒーを空気と一緒に飲み下す。
インスタント特有の饐えた香りはお世辞にも上等とは言えないが、何故か蛮にはそれが心地良く思えた。


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