過去ログ - 仮面ライダー555 VERSUS リベリオン 対 ギターウルフ ロケ地、白石
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2011/10/28(金) 21:39:24.72 ID:pbUGHxci0
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【仮面ライダー555 斉藤美奈子 九月三日 午前九時七分】
「うりゃあっ!」
彼女は握った拳を目の前のゾンビに繰り出しながら、
自らの置かれた状況について深く考えていた。
厄介な状況になってしまったものだ。
大きな嘆息が出てしまいそうだった。
何故にこんなにも面倒な状況になってしまったのか。
彼女の名は斉藤美奈子。
アイドルを夢見る普通の中学二年生(自称)。
スリーサイズはナイスバディ(自称)。
過去に人知れず人類の存亡に関わる戦いに従事した少女で(本当)、
今は普通の中学生として恋に青春に真っ盛りだった(嘘。恋はしていない)。
美奈子が北海道を訪れた観光の為だった。
蟹と熊が食べたかったのだ。他に理由は無い。
観光費は前に人類を救った事もあり、政府の御偉方が出してくれた。
観光費が浮くなんてラッキー、と思いながら北海道の空港に付いた途端、
蟹どころか蟹アイスすら食べていないというのに、美奈子はこの状況に陥っていた。
まったく勘弁して欲しい、と美奈子は肩を落とす。
「まったく……、何なのよう!」
思わず愚痴がこぼれる。
探偵が事件を呼ぶのか、事件が探偵を呼ぶのか、
言わば名探偵の宿命のようなもので、
こうして自分は事件に巻き込まれながら、生きていかねばならないのだろうか。
何しろ空港を出て蟹を食べられる店を探していると、
突然に何の前触れもなくゾンビが出現して民間人を襲い始めたのだ。
それで嫌々ながら戦わなければならなくなってしまったわけなのだ。
これを不運と言わずして何と言えばいいのか。
一応、護身の為に変身ベルトを携帯していたのが、せめてもの救いだろうか。
そう。美奈子こそが過去に人類を救った仮面ライダー555なのだ。
……と彼女も大々的に世間の皆さんに主張したいと常々思っているのだが、
彼女が関わった事態の顛末は政府が情報操作によって隠匿したため、
一般人には真顔で耳打ちしてみたところで何の事か微塵も分からないだろうし、
単なる冗談だと思われるか、近寄りたくない電波系の少女の戯言だと思われるのが関の山だろう。
過去に人類の進化形と名乗った怪物が、人類を支配しようと暗躍した事があった。
瀕死の茶髪で長髪の色男から偶然通りがかった女子中学生にベルトが託され、壮大なる戦いの幕が明けた。
という少年漫画に頓に見られる展開で人類を救ったのが誰あろう彼女、斉藤美奈子なのである。
そんな無茶な、と言われても、事実なのだから仕方が無い。
ちなみに555はファイズと読み、一種の強化装甲の名である。
ファイズの装甲を変身によって装着する事で、
己の能力を何十倍にも高めて戦う事が出来るようになる。
その拳の一撃はゾンビの頭蓋をも一瞬で砕けるほどで、
他にも様々な特殊能力で多くの敵を圧倒する事が可能だ。
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