過去ログ - 仮面ライダー555 VERSUS リベリオン 対 ギターウルフ ロケ地、白石
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7:ny[saga]
2011/10/28(金) 21:40:54.78 ID:pbUGHxci0
ギターウルフは纏うジャケットの中から、一枚のピックを取り出した。
ピックの名は是清。阿修羅を奏でられる唯一のピックだ。
他のピックでは阿修羅を叫ばせる事は不可能だった。
是清以外のピックは阿修羅が拒否しているかの如く、
阿修羅の弦に触れただけで四散して消滅してしまうのだ。
ギターウルフは是清をゾンビに向ける。
少女を救う為に、己の律動の為に、彼はそうせねばならない。
叫ぶ。哭す。
シャウト、シャウト、シャウト……!

「うおおおおおおおおおっ!」

手裏剣を投擲する如く、ピックを激しく摩擦する。
凄まじいまでに摩擦される是清。是清から激しい静電気、否、電流が発生する。
人間に可能な事なのかは不明だが、ギターウルフには出来ているのだから可能なのだろう。
電流が幾重にも分かれ、ゾンビどもに向かって放出された。
一瞬でゾンビが断末魔の叫びを上げ、感電か、それとも何かの効果か、倒れ伏した。
電光石火の必殺技、最高の範囲攻撃。
粋な言い方で言えば、そんなところか。
己でもこの技の詳しい理屈は分からないが、出来る以上彼はそのまま己の技を受け入れている。

捕まっていたヒーロー少女は唖然としているようだった。
されど、ギターウルフは叫ぶ。
ゾンビに満ちた虚空に、否、されども輝く紺碧の空に向けて。
彼はギターウルフ。
ギターの狼なのだから。


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