936:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」[saga]
2012/02/01(水) 02:53:45.40 ID:5ghFwDjI0
ローラ「ハァ……ところで、さっきの話の続きにありけるけど」チラッ・・・
フロリス「え」ピタッ・・・
ローラ「貴女は……ええっと、アニェーゼ部隊の」ジー・・・
ルチア「ルチアです」コクッ・・・
ローラ「あーうんうん。アニェーゼ=サンクティスの部隊の……部隊業績は見せて貰っているわ。中々頑張ってるみたいにありけるわね」フフッ
ルチア「ありがとうございます」ペコッ
ローラ「不平不満はあるだろうけど、それは私じゃなくステイル坊やや神裂にぶつけてちょーだい」クスクスッ・・・
浦上(うわぁ、姉様とばっちり)タラー・・・
ローラ「さておき、今は……個人の話をしたもうてたのよね?」ジー・・・
フロリス「ええ、将来について色々と」コクッ
ローラ「ふむふむ……それで、そこのルチアちゃんは将来的な夢や希望は無いと宣(のたもう)た……あ、ワイン一杯貰いけるわよ」コトッ・・・
ルチア「……お注ぎします」スッ・・・
ローラ「どもども……で、貴女の考えだけど上の立場の人間からしてみれば大歓迎なりけりよ」フフッ・・・
ルチア「如何いう意味で」ジー・・・
ローラ「駒、として使い易い。俗っぽくいえばワーカーホリック。『社畜の鑑』にありけるわ」ゴクゴクッ・・・プハー
ルチア「…………、」ジー・・・
フロリス「……あのさぁ主教さん。言い方ってモンがあるでしょう。仮にもプライベートなら特にさ」ジトー・・・
ローラ「あら。それじゃあその子の為になりにけるのよ。それに……ある意味褒めてるのだから」ニヤリ・・・
ルチア「……駒、ですか」ジー・・・
ローラ「ええ。バッサリ言わせてもらいけるけど、結局のところ……今の考えのままじゃローマに居た頃と同じって事にありけるわね」ジー・・・
浦上「……それは、貴女の采配次第なのでは?」チラッ・・・
ローラ「適材適所。従順で、しかも優秀、更に外様となれば……対応は分かりけるわよね? 日本人(天草式)の娘」フフフ・・・
浦上「…………、」ムッ・・・
ローラ「話を聞く限り、そこなルチアちゃんは部隊の参謀(?)ポジションみたいにありける。参謀がこれでは……高が知れる」ハハッ
ルチア「……私の侮辱は結構。ですが、主教殿といえ部隊の侮辱は聞き逃せません」ジトー・・・
ローラ「だったら貴女が参謀役から離れるべきね。さすれば、部隊は良い方へ導かれりてよ」ニヤリ・・・
フロリス「おいおい、主教さん。確かにルチアっちは無愛想だが、参謀としては敏腕だ。その判断はおかしい」クイッ・・・
ローラ「個人的野心や夢も無い人間に部下が惹かれると思いけるの? 『人間』としての方針が無い輩に人は従わざりてよ」ジー・・・
ルチア「ですが、個人(プライベート)と仕事は別物でしょう。仕事は仕事で頭を切り替えます」グッ・・・
ローラ「では貴女自身に問いけるの。貴女は、貴女の様な上司に従いたくて?」ゴクゴクッ・・・
ルチア「そ、そんな事……分かる訳がない。考えた事もありません」タラー・・・
ローラ「その時点でアウト。つまり、己と他を省みない姿勢……貴女って多分、周り見えなくなるタイプにありけるでしょう?」チラッ・・・
ルチア「……否定はしません。ですが、私は別に参謀だの上司だのの立場に拘ったりしない。一、部隊員として彼女らと共に」ムッ・・・
ローラ「だからねぇルチアちゃん……野心の無い人間に、人は付いていかざりけるのよ」ヤレヤレ・・・
ルチア「っ……し、しかし、野心という欲求を持ち合わせるのは人間として醜いのではないでしょうか」グッ・・・
ローラ「狭い見方にありけるのね……まぁ貴女という人間が良く分かったわ」ハァ・・・
浦上「しゅ、主教様」タラー・・・
フロリス「……言うだけ言って終わりかい」ジトー・・・
ローラ「頑張れ、と在り来たりな言葉を望みけるの? それとも助言が欲しい?」フフフ・・・
ルチア「……いえ、結構です」ジトー・・・
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