過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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19:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/11/16(水) 23:33:45.35 ID:UHXJcgQHo

〜とある病院〜


禁書目録「もしかしたら、しょうの偽者なのかも、とか色んな事を考えたし……心配もすっごくしたんだよ?」

迫間「……悪かった」

そう、上条と佐天が廊下で話をしている間、インデックスは新倉生の病室で迫間生との再会を果たしていたのだ。

通常であれば、安達、新倉に続いて新たに同じ顔の人間が現れたようなものなので、その混乱は尋常ならざるものとなる。
だが、この『邂逅』が『再会』として、スムーズに機能したのはインデックスの有する『完全記憶能力』の恩恵であった。

お陰様で目の前の生が『自分を庇って斬られた生』だと認識したインデックスによって、
再会の抱擁よりも先に抗議のグルグルパンチを喰らう羽目になったのだが、それは自業自得の範疇だろう。

迫間「しっかし、よく俺と他の奴の見分けがついたなぁ……?」

禁書「言ったでしょ、わたしには完全記憶能力があるんだよ? 
    例え、瓜二つの双子だって完全に同じ顔の人間なんていないんだから。
    それに……今、わたしの前にいる『しょう』には見分けるコツがあるし」

迫間「コツ?」

禁書目録「……ピアスだよ」

迫間「ピアス? 今は付けてない……ってか、穴自体が無いんだが」

蘇生されたばかりなので、言わば新品――ピアス穴を空けていない状態だった。

禁書目録「うん。それはそれでビックリなんだけど……ピアス付けてる所、触る癖があるの気付いてる?」

迫間「……え、嘘……マジで?」バッ

ハッとしながら、自分の耳に触れる。

禁書目録「癖って、自分でも知らない内に出来てたりもするからね」

迫間「驚いた……今度からは気をつけるじゃん」

禁書目録「気を付けられると、また見分けるのが大変なんだよ?
       もう少し見慣れれば、癖なしでも大丈夫だとは思うけど」

迫間「いや、インデックスの前では別に気を付けないよ。どうせ、ある程度はバレてる訳だし」

禁書目録「……前にも言ってた……死んでも死なないって話?」

迫間「まぁ、そんなとこじゃん。一応、秘密にしておいてくれると助かる」

禁書目録「それはいいけど……とうまやみことにも隠すの?」

迫間「とりあえず、今は困るかな。時期が来れば話す機会もあるだろうから、インデックスは気にしないでいい」

言外に自分自身の心配をするように、と迫間は告げていた。

禁書目録「……そっか。……ところで、しょうは本当は何人兄弟なのかな?」

迫間「――内緒じゃん」ニヤリ

悪戯を隠す子供のような笑顔を湛えたまま、迫間は口元に人差し指を立てた。


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