過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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55:とある複製の妹達支援[sage saga]
2011/11/28(月) 22:17:11.75 ID:msKV7wewo

試験個体「せっかく、年の離れた妹ポジションやクローンとしての後輩ポジション等、
       色々と模索していたのに。と、ミサカはため息混じりに愚痴ります」ブツブツ

東「十代の時ならともかく……三十間近のオッサン相手に変な立ち位置を構築しようとするんじゃありません」

試験個体「他の生さん達と大して変わらないじゃないですか。と、ミサカは博士の鈍った体を華麗にスルーします」

東「貶してるんだか、褒めてるんだか……他の連中と違って、研究職なんだから体が鈍るのは当然だろ」

試験個体「ふふっ……それなら、博士を強引に連れ出した甲斐がありましたね」

東「いや、まぁ……でも、いきなり出掛けようって誘われたのには驚いたよ」ヤレヤレ

試験個体「だって、博士……毎日、私達のケアや研究でプラントにカンヅメ状態じゃないですか。ミサカも流石に心配になります」

東「食事は皆と同じだし、風呂にも入ってるぞ?」

試験個体「また、そうやって……息抜きの話です」

東「……いやいや、楽しくやってるぞ? 俺だって――」

試験個体「それでも、です。一杯、お世話になって……色々と迷惑かけてるんですから……大人しく、ミサカに気を遣われてください」ビシッ

東「(…………いかん、本格的に父親の気分になってきた……ちょっと泣きそうじゃん……)」

試験個体「それにしても、試合の度にチケットを送ってくれる友人がいるなんて……顔が広いんですね」

東「ん? あぁ、一條の事か……送ってくるって言っても、相手は新倉だし……」

今日、二人が見に来た試合は……『新倉生』の学生時代の友人である『一條俊』のプロボクシングの試合だった。

高校の時点で既にアマチュアボクサーとして無敗を誇っていた一條は、デビューの段階でB級ライセンスを取得し、その後もトントン拍子で勝ち上がった。
新倉と滝丸組の『殺し合い』を目撃した所為か、かなりの胆力を身に付けて、破竹の勢いだったらしいと聞く。

試験個体「……新倉さんのアパートに届いてると聞きましたが」

東「あぁ」

あの頃から、既に10年以上の歳月が過ぎているが……今でも新倉生が生活していたアパートはそのままになっている。

と、いうのも新倉生の死が公の前で死亡したことになっている迫間などと違って、
滝丸組によって闇から闇に葬られた部類に入るからであり、戸籍関係もそのままにしてある。

――その事を知ってか知らずか、新倉生の部屋には色々と友人からの品が届く。

これは、ある種の墓参りの『供え物』のような物なのだと生は解釈している。

東「…………何処かで生きているって、信じてくれてるのかも知れないな」

奇しくも、試験個体の来訪によって……新倉生の生存……『復活』が実現した訳だが。


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