過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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85:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/12/24(土) 02:58:17.71 ID:hw9C40WQo
木山「ふむ、拍子抜けだな。……超能力者と言っても、この程度なのか?」
あからさまな挑発だったが、それでも効果は十二分にあった。
美琴「……まさか!」カッチーン
学園都市の頂点に君臨する超能力者の第三位。
それは努力と研鑽の結果であって、その地位に固執する気も、ずっと甘んじるつもりもない。
美琴「電撃を攻略したくらいで――」ボコ…
だが誇りと自負は、この胸の中に確かにある。
しかし、何よりも――あの少年以外の相手にそうそう負けてなどいられない。
美琴「――勝ったと思うなっ!!!」ビュンッ
磁力による瓦礫の投擲。
美琴は、電撃から単純な質量攻撃への切り替えを迷わなかった。
それは潤沢な『能力の効かない相手』との戦闘経験故か。
木山「確かに電撃を封じたとしても……単体の能力で君を攻略するのは困難だが――」
ゆっくりと、腕を横に伸ばす。
――現れるのは、炎。
その能力の正体が、前に自分と黒子が捕まえた銀行強盗犯――丘原燎多(おかはらりょうた)の『火炎放射(ファイアスロアー)』であると、美琴は即座に見破った。
しかし、それでも驚愕せずにはいられなかった。
腕の延長線上にバラ撒かれた炎が、激しく燃え上がり、凝縮され、徐々に形を変えていく。
一五個の球体へと。
木山「同系統の能力で、その欠点を補うことによって……超能力(レベル5)級に化ける能力もあるのだよ?」
美琴の放った瓦礫が、無残にも炎の弾丸に打ち砕かれる。
美琴「……その、能力は……」
描くのは星の軌道。
示すのは孤高なる灼熱。
美琴がその能力を目撃したのは、ほんの僅かな時間。
だが、昨日……戦いの中で見た、それを忘れてなどいない。
加えて、その力は自分が戦っている理由の一端であるのだから。
木山「――『孤高赤星(アンタレス)』と言うらしい……一番最後にネットワークに取り込んだ能力でね」
幻想御手に囚われ、多くの学生達と同じように眠ったままの新倉生の能力。
大能力(レベル4)に匹敵する力が、その眠りを覚まさんとする御坂美琴へと向けられた。
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