過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(沖縄県)
2011/11/06(日) 10:01:44.53 ID:MJKDne9Zo
男「んぐうっ!」
淫魔「……」

男「なんだよこれ!」
淫魔「これは、可能性」

男「可能性?」
淫魔「わたしがあの晩、幼馴染を助けに行かなかった時の、あり得べき未来」

淫魔「幼馴染にかけられた術は、とっても強力なもの。わたしの記憶への術を打ち消した上で、もっともあり得たであろう現在までの記憶と身体を再構築する」
男「なんだよそれ、何の意味があって?」

淫魔「誰かがわたしを殺そうとしてる。わたしを殺した上で、周りの環境に矛盾が出ないように、現世への影響が最小限になるように、術を使ってる」

淫魔が指を鳴らすと、幼馴染の身体の傷が消えた。破れた服も元に戻り、安らかな寝息を立て始める。

淫魔「普通なら、こんな影響は出ないの。せいぜい記憶が書き換わるくらい。でも、術を施したのが幼馴染だったのがまずかった。ひどい奴らも居たもんだ。まさか死ぬまで乱暴するなんてね」

男「じゃあ幼馴染はおれの見てる前で……」
淫魔「そう、見てる前で、何人ものケダモノに犯された。そういう記憶を体験していたの」

男「ぐ……おれは……何もできなかった」
淫魔「そんなことないよ。よーく、記憶を味わってみ? どんな乱暴受けてるときも、どんなにひどいことされてるときも、幼馴染の心には、いつも男の姿が、声があった。今も男、必死で呼びかけてたでしょ?」

男「そんなこと、意味ないだろ?」
淫魔「意味はあったよ。最後まで、幼馴染ちゃんの心は砕けていなかった。壊れてはいたけど、心の一番奥の、大切なところは無事だった。もしそこが壊されてたら、幼馴染はここでも死んでた。男が幼馴染を守ったんだよ」

男「……この、暴漢どもが、幼馴染をやったのか?」
淫魔「んー、最初の3人は、もう現世には居ないからねえ」

男「え?」
淫魔「わたしが罰した。それに、最初の3人以外の暴漢たちは本当は幼馴染に手を触れてさえいない」

男は押し黙り、握り拳を固める。


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