過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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(沖縄県)
2011/11/06(日) 11:47:48.88 ID:MJKDne9Zo
修道女「絡み捕らえよ! カスミアミ!」
体育館中の壁が一斉に白く輝き、無数の細い糸が、蜘蛛の巣のように一瞬で張り巡らされ、淫魔の翼を、手足を絡め取っていた。
淫魔「!」
細い糸は羽の一枚一枚にまで何本も絡みつき、淫魔の手足は指の一本さえ満足に動かせない。
意思を持つように蠕動する白い糸の束が、淫魔の手から曲刀を絡め取り、遠ざけていった。
淫魔「え……うそ……なにこれ」
修道女「さすがに……これは抜けられないようですね」
その場に立ち上がり、修道女は白く輝く糸で埋め尽くされた体育館を見渡した。
修道女「わたしの最終手段です。これを破られたら、さすがにどうすることもできませんでしたけど……」
淫魔「く……」
修道女「動けませんよね? それ。煙になるのも、姿を変えるのも無理ですよ。そういう術ですから」
淫魔「こんなの……わたし……知らない」
修道女「でしょうね。古今東西の秘術を組み合わせた、わたしのオリジナルです」
淫魔「んぐぐぐっ! ぐっ!」
修道女「ふふ、単なる丈夫な糸なら、あなたの力で体育館の壁ごと壊せるでしょうね。でも無理です。そういう術ですから」
淫魔「く……ふう」
修道女「あら? 抵抗しないの?」
淫魔「うーん、無理みたいだね。無駄な抵抗はしない主義なの。ね、見逃してよ」
修道女「この状況で? 退魔師に捕らわれた悪魔が、されることなんて一つでしょ?」
淫魔「え……優しくしてね?」
修道女「っ! ……まったく、どこまで下劣なの」
淫魔「ええと、ほらっ、使い魔にするとか……ね? わたし、これでも結構働き者だよ?」
修道女「わかるでしょ? おまえはこれから死ぬの。闇より来たものを、闇に還す。手加減はしない」
修道女が手を振ると、淫魔の身体に絡みついている糸がひとりでに動き、淫魔の纏っている服をはぎ取っていった。
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