過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:58:43.13 ID:VZOkYNnJo
参謀「失礼。急用ゆえ先の手紙も無しに参りました」
2号「……ご用の向きは?」
参謀「いと貴き半人半魔、15名の姫君、そして金色の堕天の天使、あなた方に明日の武術大会へ出場していただきたい」
3号「夕方にお知らせがあったあの大会ね。でもどうして? 剣や術ならもっと上手な人たちがいらっしゃるのに」
参謀「ご冗談を。天界から生きて戻ったあなた方は、どなたも一流の武闘家と術士でしょう。そして天使、あなたの力も借りたい」
天使「私も武術大会に出場しろと?」
参謀「ええ。選りすぐりの実力者に、出場の打診をしているんです」
4号「実力者? 実力者ねえ……そこまで言われたら、出ないわけには行かないよ。ね、天使?」
天使「ん? うーん、みんなはどうしたい?」
くるっと天使が見渡すと、姫君たちは自信ありげにうなずいた。
天使「わかった……参謀さん、大会に参加します」
参謀「ありがとうございます。規定は定例の武術大会に従います」
懐から要旨の紙を天使に渡し、参謀は衣服の襟を正した。
参謀「急ぎますゆえ、これで失礼します」
それだけ言うと、参謀は振り返って玄関へと向かった。天使たちが引き留める間もなく、参謀は家の外へと足早に去って行った。
突然やって来た参謀が、またも突然の退場し、呆然とする姫君たちと天使だったが、13号だけは飛び上がった。
13号「やった! 出たいと思ってたんだ!」
釣られて、武闘派の6号と8号も握り拳を固める。
6号「そうだな、腕が鳴る!」
8号「修行の成果、見せるとき」
7号「それなら……栄養をつけないと……ねぇ」
ちらりと7号が天使を見て、姫君たちの視線は天使のおいしそうな肢体に釘付けになる。
15号「ねー、おなかへったー」
14号「そうね。天使、わたしたちも、早く晩ごはんにしたいなぁ……」
ゴクリと生唾を飲む15人の姫君たちの視線を浴びて、天使は夕食の席に戻る。
天使「……いただきます」
参謀の登場に夕食は中断していたが、幸いなことに、スープは温かいままだった。
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