過去ログ - 上条「なんだこのカード」 SEASON 4
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14:だが、いつものペースで連続投下する。とは言っていないッ!!![sage]
2011/11/28(月) 00:02:00.05 ID:HPvCLoy6o
「……?! ……――――!!!」

声を、痛みの悲鳴を挙げる様な素振りを見せるが、彼からは、上条当麻の姿をしたものからは、音は出ない

肉の体を持たない、ただの塊になりつつある彼を突き動かすのは、"幻想殺し"としての、絶対的な力を持つ神へ"相対するもの"としての役割

そう動くよう台本で決められた役者。そう働くよう書き込まれたプログラム

彼は、僅かに残った人間性を徐々に忘れ去るに並行して、しかしまだ愚直な突撃を繰り返し続けていた

その人間性が、まだだ、と命を吐いているのか

右手をただ前に突き出して、自らのある空中から黒い衣をまとった翁のような巨大な存在の心の臓への最短距離を、ひたすらに突き進む

何度目か。それはやはり、止められる

ブワァッ、と黒の巨体からすれば火の粉程度の大きさの黒い結晶が吹き出して、彼を止めるのだ

そして、それと彼が衝突して生まれた余波が半球を描いて拡散していく

拡散に混じる輝かしい太陽光と黒い光の拡散は、しかし、最初に彼らの衝突が生じた時に比べると随分と巨大なものに変化していた

当然である

フィアンマだった黒い自縛の巨体が最初の数百mの単位から、kmで表示すべき単位まで成長しているのだから

その大きさという規模を考えれば、より大きな衝撃の拡散は見た目に即していたが

同時に、それだけ対となる存在も、つまり上条当麻の姿をした存在も、対として相当するべき力の大きさにまで強大化しているということ

今までにない変化が、そこで生まれた

今回は、今回からは、その衝撃に混じって弾かれるのではない

彼は止まっただけだ。空中で、その場に留まっている。つまり、距離が再び広がった訳ではない

多段ロケットの再度点火を思わせる、急激な推進が再び黒い巨体の中心部へと加速した


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