18:物書き ◆MAGtVGUz8I[age]
2011/11/11(金) 22:59:12.75 ID:feyAtIv+0
思わず目を瞑ってしまったけど、実際なんの感触もなかった。
ふわっとした感じはしたけど気にならないくらいだったし。
「アリス、目を開けてみてごらんよ」
あたしはアルミナに言われて目を開ける。
すると目の前に広がっていたのは、透き通った綺麗な青空、さまざまな花や鳥に蝶。
そして、なによりも驚いたのは隣に見知らぬ男が立っていたこと。
「…だれ?」
「アルミナだけど?」
「へっ…?あなた男なの!?」
アルミナは首を傾げていった。
「天界だと、男も女もあんまり変わらないんだけど…。だって性交とかする必要ないからね」
「面と向かってレディによくそういうこといえるわね!」
「えー、アリスってレディって言うよりガールに近い気がするんだけど」
「あたしがレディって言ってるんだからいいじゃないの!」
なんだろう。アルミナはあたしを馬鹿にしたかのように笑うと、馬車から降りて手を差し伸べてくれた。
「ようこそ、天界へ。お手をおとりください、レディ」
「あ、ありがとう…」
変わり身の早さにちょっとおどろいたけど、でもアルミナの手をしっかりととって降りる。
アルミナは、それはもう綺麗な中性的な顔だちをしている。
きているのは黒のスーツに黒のズボン。中のワイシャツは白だけどね。
ネクタイはしてないけど、黒の手袋をしてる。それに黒髪で金色の目。
たしかに、黒猫だったアルミナのような面影はある。
でも、なんていうんだろう。すごくアニメに出てくるような風貌で…
えっと…その…ドキドキしちゃうんだよね。
なんだろう、この気持ち。
「アリス、こっち」
声だって、透き通っててどこまでも聞こえそうな声だし。
これが…恋ってやつですか?
…絶対違うんだろうな。
だって、だって、今長い長い階段を上がっている途中だから。
「アルミナ…早いよ…」
「これくらいでへばってちゃだめだよー。もう少しだからファイト!」
「ゴールが見えないじゃんかああ…」
どうも、あたしは体力もないみたい。
基本的に学校に行くこととカラオケに行くこと、本屋に行くこと、アニメイトに行くこと以外で外を出歩かない人だから、しょうがないんだけど。
まだ、まだ、階段は続いてる。
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いったんここできります。
これからお風呂行ってきて、もどってきてPC使えたら続きを書きます。
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