過去ログ - 生徒会長「――キスがしたい」 男「……ああ、良いぞ」
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26: ◆1IahjnNtgQ
2011/11/19(土) 05:25:34.75 ID:pvNul5cGo
生徒会長「ともかく、だ。君は明らかに友君よりも好意的に見られるはずなんだ」

生徒会長「仮に恋仲になったとして、将来的に見ても友君よりも君の方が明らかに幸せな家庭が確実に築けると思える」

男「……簡単な事だろ?」

生徒会長「ああ。『好きだから好き』これに尽きる訳だ。
       だが……それでも時々、なぜなのかと考えてしまうんだ」

男「それだけで良いんじゃないのか? 恋愛なんて、好きになったから好きになるものだ」

生徒会長「私達の中では、な。
       ……まったく、本当に不思議な事だよ」

男「そうだな……。俺も同じ事を考えたよ」

生徒会長「――ほう?」

男「女よりも遥かに頭脳も良い。空気も読めている。
  スタイルだってそうだろう。顔は……俺には良く分からないからパスだが、他にも女よりも勝っている部分なんていくらでもある。
  それでも、俺は女が好きだし、女以外に恋愛感情を持てる自信なんてこれっぽっちも無い」

生徒会長「ふふ……褒めてくれてありがとう」

男「ああだが、初対面だと少しばかり会長は冷たい人間に見られるかもな。
  会長のイメージは氷だ」

生徒会長「……上げて落とすというのは如何なものかな?」

男「だからこそ、なんだよ。氷のイメージがある会長が、さっきみたいにとても甘えてくるというのは可愛らしいと思う。
  ……もしかしたら、それで友を靡かせる事もできるかもしれないな」

生徒会長「くつくつ。リカバーは及第点といった所かな」

男「これは手厳しい」

生徒会長「くつくつくつ。お互いを分析するのはなんだか不思議な感覚だな」

男「ああ。普通なら有り得ないだろうな」

生徒会長「そもそも私達は普通の交際ではないだろう?」

男「おっと、そうだったな」

生徒会長「それにしても、だ」

男「ん?」

生徒会長「……こうやって強く抱き締められるのは、本当に蕩けてしまいそうになる」

男「……頼むから正気は失うなよ?」

生徒会長「くつくつ。なんとか抑えているさ。
       君を押し倒したいという感情も、もっと肌を露出させて、もっと直に体温を感じたいという欲求も」

男「……俺の貞操がピンチだな」

生徒会長「どれも温もりを感じたいという一心から来るものさ」

生徒会長「どうかな? 本当にそうしてみないか?」

男「試すな。丸分かりだぞ」

生徒会長「くつくつ。バレていたか。
       もし首を縦に振ったり悩んだりしたら引っ掻いてやろうと思ったというのに」

男「意外と攻撃的だな」

生徒会長「何。君を信じているからな。本当は何も考えていなかったよ」

男「……それはそれでどうなんだ? もし俺が頷いたらどうするんだ」

生徒会長「君はそんな事をする人間ではないとよく知っているから問題ないさ」

男「なんだか色々と間違ってる気がするんだが……」

生徒会長「くつくつくつ」


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