9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[ sage saga]
2011/11/20(日) 16:30:05.40 ID:L0fwPT1Y0
「よォ 遅かったじゃねェか」
絶対等速の目に映ったのは缶コーヒー片手に立っている、白髪の少年だった。
そのコーヒーが売っていたであろう自販機は、次はおまえがこうなるぞとばかりに大破していた。
「悪かった!依頼されて仕方なくやったんだ 許してくれ もう戦う気はない」
絶対等速は本心から言った。
(こんなバケモノにかなうはずがない。)
しかし、そのバケモノは、絶対等速の棄権を認めなかった。
「オイオイ 何言ってンだ。 せっかくこンな 面白ェ獲物がいンのに 逃がしちまう狩人はいねェだろ」
一方通行は周囲の風を1つにまとめ、絶対等速に放った。
絶対等速は、水平に10メートルほど吹き飛ばされた。屋上に柵がなければ 落ちていただろう。肋骨が折れたようだ。死んでないところを見ると、敵は手加減しているらしい。
(このままなぶり殺されるのはごめんだ)
絶対等速はビルから飛び降りた。
絶対等速は、命をあきらめたのではない。飛び降りたのは、あくまで敵の攻撃から逃れるためだ。 少し落下すると、そのままビルと反対側の水平方向へワイヤつき鉄球を投げ
『飛行』した。落下スピードが固定されるため、鉄球は斜め下方向に等速直線運動することになる。
「今度は追いかけっこかァ。面白ェ」
一方通行は追跡を開始、しかし、狩りを楽しむため力をセーブしていた。
敵はやはり鉄球を投げてきたが、その狙いは一方通行を外していることもあった。
「どォした ちゃンと狙え 悪あがきにすらなってねェぞ」
嘲笑をあげながら、加速している一方通行は絶対等速との距離をつめていった。
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