2: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 19:08:08.73 ID:S6TbHtyy0
3: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 19:17:27.60 ID:S6TbHtyy0
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「あかりちゃん、大変大変大変!」
そう言って部室に転がるようにして飛び込んできたのはちなつちゃんだった。
4: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 20:21:09.96 ID:S6TbHtyy0
得意げに言ったちなつちゃんに、「それじゃあなにが大変なのかわからないよぉ」とへなへな座り込んだ。ちなつちゃんがきょとんとしたあと、「だって大変でしょ?」と首を傾げる。
ちなつ「私、お菓子作りってあんまりしたことないからあかりちゃんに手伝ってもらおうと思って」
なるほど。
5: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 21:12:08.55 ID:S6TbHtyy0
ちなつちゃんは結衣ちゃんのことが大好きだ。
少し「えっ」と思ってしまうくらいだけど、それでもちなつちゃんが結衣ちゃんのことを好きな気持ちは充分に伝わったから、私はどうしてもちなつちゃんの好きが結衣ちゃんに伝わって欲しいと思う。
だから協力するよ、そう言ったのだ。
結衣ちゃんのことについて知ってる限りのことは教えるし(もちろん答えていいのかどうかわからない質問は答えないようにしてるけど)ちなつちゃんが結衣ちゃんともっと仲良くなれるように私はあかりなりに努力していた。
6: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 21:42:49.11 ID:S6TbHtyy0
中学生になるまでの一年間、結衣ちゃんやもう一人の幼馴染京子ちゃんとはほとんど会わなかったから昔は当然のように知っていたことすら忘れてしまった。
ちなつちゃんは「ふーん」と考え込むような仕草を見せた。私に本を押し付けてから。
あかり「わー、色々おいしそうなのがたくさんあるねぇ」
7: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 21:55:42.43 ID:S6TbHtyy0
ちなつ「抹茶クッキーかー。それなら結衣先輩でも食べてくれそう!」
あかり「きっと食べてくれるよ。でもちなつちゃんが作ったものなら結衣ちゃん、なんでも食べてくれると思うんだけどなぁ」
ちなつ「やーん、あかりちゃんったらー」
8: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 22:06:33.08 ID:S6TbHtyy0
まだ完全に決まったわけでもないのに、私たちはそんなふうに盛り上がる。
ちなつちゃんと一緒にいるのはだから、本当に楽しかった。色々なことを知れて、色々なことで笑えて、毎日毎日まったく退屈しない。
一緒に他の本も覗き込みながら話していると、やっと京子ちゃんたちが部室に入ってきた。
「掃除だりー」といきなり机に突っ伏した京子ちゃんと、その前に座りながら「京子が遊んでばっかで全然終わんなかったんだよ、掃除」と今にも溜息を吐きそうな結衣ちゃん。
9: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 22:12:35.19 ID:S6TbHtyy0
京子「えー、いいじゃん教えてよー」
そんなちなつちゃんの様子に京子ちゃんは俄然元気を取り戻したのか、嫌がるちなつちゃんに飛び掛って背後を覗き込もうとする。
私があわあわとしていると、結衣ちゃんは「おいこら」の一言でちなつちゃんから京子ちゃんを引き離した。
10: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 22:14:28.46 ID:S6TbHtyy0
今日の投下は以上です
スレタイもっと捻ればよかったと後悔
最後まで見てくださった方ありがとうございました
それではまた明日
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[sage]
2011/11/20(日) 23:09:30.73 ID:kFpTx2BDO
ちなあかは正義
12: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 19:03:12.53 ID:suktknMH0
こんばんは
のんびり投下開始
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