59: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 14:12:08.56 ID:Vahr+Gi90
明るい色の柔らかな帽子。
すっかり気に入ってしまった私はそれをぎゅっと胸の前で抱き締めた。
いつも似合うよと言う側だから、似合うと言われて少し照れ臭かったけどすごく嬉しかった。
ちなつ「あかりちゃん、その色ぴったりだよ」
60: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 14:19:17.91 ID:Vahr+Gi90
そう言いながら、ちなつちゃんは私の手から帽子を取り上げレジに持っていく。
慌ててちなつちゃんを追いかける。
ちなつ「あかりちゃんが褒めてくれるたび嬉しいしすっごい自信出てくるんだから」
61: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 14:25:35.55 ID:Vahr+Gi90
―――――
―――――
ちなつ「ただいまー」
62: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 14:35:58.86 ID:Vahr+Gi90
――数時間後。
綺麗に整えられていた台所が、凄惨な様子に変わり果ててしまったものの。
私たちはオーブンを覗き込んですぐ、顔を見合わせて息を吐いた。
63: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 14:46:41.59 ID:Vahr+Gi90
ちなつ「作ったのはほとんどあかりちゃんだよね……」
がくっとちなつちゃんが床に座り込んだ。
でもすぐに、「心は込めたからいいよね!」と顔を上げる。
64: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 14:54:23.25 ID:Vahr+Gi90
最後の一枚を詰め終えると、私たちは同時に「できた」と呟いた。
ちなつ「これで結衣先輩に振り向いてもらえる……!」
嬉しそうに言うちなつちゃんを見ながら、私も笑う。
65: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 15:04:07.79 ID:Vahr+Gi90
◆
いつのまにか夕方になっていて、私たちは首をすくめながら外に出た。
ちなつちゃんが嬉しそうにしきりに結衣ちゃんの部屋のほうを振り向いて。
ちなつ「喜んでくれてたよね、結衣先輩」
66: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 15:22:27.40 ID:Vahr+Gi90
あかり「へ?」
あまりにも突然だったので、私はきょとんと首を傾げてしまった。
ちなつちゃんが「手伝ってくれて」と付け足して、照れてしまったのかお腹減ったねと顔を逸らした。
67: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 15:25:48.64 ID:Vahr+Gi90
駆け足気味な終わり方ですみません
この話はこれで終わりですが、このスレは短編集として思いついたときに適当に何か書いていこうと思っています。(他カプ投下したり、もしかしたら連作短編という形になるかもしれません)
最後まで読んでくださった方ありがとうございました、宜しければ今後もお付き合いください
それではまた
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage]
2011/11/26(土) 16:09:55.56 ID:MsmmG59ho
乙
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