100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:10:41.00 ID:uFOG1DQZo
階段を昇り、四階、昨日と同じ教室へ向かうと、吸血鬼幼女の姿はなく、忍野しかいな
かった。昨日と同じようなアロハシャツを着ていたが、しかし、その姿はまるで別人だっ
た。
ところどころ擦過傷があり――ただそれだけなのに――忍野は明らかに衰弱し、憔悴し
ていた。
擦過傷。
そう、まるでそれは、猫にやられたかのような。
「お――忍野さんっ!」
「やあ、阿良々木くん――待ちくたびれたよ」
それもいつもの言葉だったのだが、いつもと違う点は忍野が本当にくたびれているとこ
ろだった。
「忍野さん……一体何があったんです?」
僕は忍野のそばまで駆け寄り、混乱のままに質問する。
「何があったって?別に何もないよ――ただ、負けただけさ」
「ま――負けた?」
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