90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:03:15.21 ID:uFOG1DQZo
さっき(と言っても、数十分も前だが)教室、一番奥の教室へ入ると、「やあやあ。阿
良々木くん、思いの外速かったねえ」などと、忍野は軽い口調で言ってきた。しかし、そ
の軽い口調にはいつもの余裕たっぷりさかげんはない、つまり、忍野が真剣そのものであ
91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:03:43.72 ID:uFOG1DQZo
「……最悪、ね」
「僕いつの間に声出してました!?」
「いやいや、さすがにそれは聞き逃せないって思ってさ」
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:04:19.52 ID:uFOG1DQZo
玄関から白い翼ちゃんが出てきて、その後跳んで行ったこと。
指が持っていかれるほどの、敏捷性と、力を持っていること。
彼女の両親は救急車に任せたこと。
93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 03:06:32.13 ID:uFOG1DQZo
「――忍野さん」
僕は訊いた。
「そもそも、その怪異――障り猫は、どのような体質や、能力を持っているものなんですか」
94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:07:31.96 ID:uFOG1DQZo
「死に至ったって例はないらしいけれどね。だから、御両親がお亡くなりになるなんてこ
とはないだろう。吸われてしまっても、いずれは回復するさ――阿良々木くんの指のよう
にね」
95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:07:58.41 ID:uFOG1DQZo
「まあ、おんなじ中途半端でも、吸血鬼ちゃんなら、勝てるだろうけれどね。なんてった
って、怪異の王――吸血鬼なんだから。元吸血鬼と元人間では違ってくる」
「……じゃあ、忍野さん」
96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:08:25.67 ID:uFOG1DQZo
008
どうもはじめまして。ぼくは×××××ともうします。
ああ、きみのことはちゃんとこよみからきいているよ。
97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:09:17.34 ID:uFOG1DQZo
「兄さん、朝だぜ」
「お兄さん、朝だよ」
「起きよう」と、火憐ちゃんと月火ちゃんは僕の事を起こしに来てくれた。
98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:09:43.31 ID:uFOG1DQZo
――阿良々木くんみたいな熱血野郎は大好きだけれど委員長ちゃんのようには誰にもな
れないよ――
――ここから先はプロの仕事だ。きみの出張る幕なんかじゃないんだよ――
99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:10:13.73 ID:uFOG1DQZo
009
五月一日。月曜日。ゴールデンウィーク三日目。
いつものように火憐ちゃんと月火ちゃんに優雅に起こされ、僕は登校する。
170Res/136.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。