102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:11:54.79 ID:uFOG1DQZo
「もちろん、僕はだからといって手を抜いたりはしなかったよ。本気で挑んだ――委員長
ちゃんには決して返せないような借りが、僕にはあるからね。そこで変な気遣いはしなか
った」
だけど負けた、と忍野は心底悔しそうに、失敗したという風に言った。
「障り猫は、本来取るに足らないような雑魚だ」
改めて。
確認するように、忍野は言った。
「そもそも触り猫は招き猫の対極の概念として考えられた怪異でさ――言うなら言葉遊び
から生まれた民間伝承だ。福を招く招き猫に対して、障りを招く障り猫――路上で死んだ
振りをして、同情して寄ってきた人間に取り憑く。入れ替わり系のお化け。身体を乗っ取
るタイプの怪異。そして貧乏神のごとく、身体の持ち主を、本体を不幸のどん底へと叩き
落す。そういう――まあ、言ってしまえばよくある、テンプレートなお化けなんだよ」
「…………」
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