84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:53:22.85 ID:uFOG1DQZo
・ ・ ・ ・ ・ ・
「まあだから、要するにはいらねー奴らってことにゃ。殺す価値もにゃいし、いたぶるに
も値しにゃい。にゃんの値打ちもにゃいんだにゃ。だから友達、お前が適当に処分してく
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 02:55:04.85 ID:uFOG1DQZo
翼ちゃんは。
障り猫は――ふっと、振り向いて。
「待て、とかよ」
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:56:16.90 ID:uFOG1DQZo
僕の左腕に、まるでかぶりつくように。
食って掛かってきた。
「く、くそっ」
87: [sage]
2011/11/24(木) 02:59:49.23 ID:uFOG1DQZo
「ん?ああ、そうか。お前元吸血鬼だったんだっけにゃ。ご主人の記憶にあるにゃ。にゃ
ら、簡単ににゃおるじゃにゃいか。よかったにゃ。ご主人と違って、傷がにゃおるにゃん
て。にゃかったことににゃるにゃんて」
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:00:21.59 ID:uFOG1DQZo
地球にも匹敵するスケールのストレスから開放してやるところから始めよう――と。
そう言って翼ちゃん、いや、障り猫は――跳んだ。
いや、飛んだ、といった方が正しいだろう。それは跳躍というよりは飛翔に近かった。
89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:02:13.55 ID:uFOG1DQZo
007
とりあえず、障り猫に頼まれていた翼ちゃんの両親は、携帯で救急車を呼ぶことにした。
勿論、これ以上の関わり合いは避けねばならなかったので、救急車を呼んだ後、僕はすぐ
90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:03:15.21 ID:uFOG1DQZo
さっき(と言っても、数十分も前だが)教室、一番奥の教室へ入ると、「やあやあ。阿
良々木くん、思いの外速かったねえ」などと、忍野は軽い口調で言ってきた。しかし、そ
の軽い口調にはいつもの余裕たっぷりさかげんはない、つまり、忍野が真剣そのものであ
91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:03:43.72 ID:uFOG1DQZo
「……最悪、ね」
「僕いつの間に声出してました!?」
「いやいや、さすがにそれは聞き逃せないって思ってさ」
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:04:19.52 ID:uFOG1DQZo
玄関から白い翼ちゃんが出てきて、その後跳んで行ったこと。
指が持っていかれるほどの、敏捷性と、力を持っていること。
彼女の両親は救急車に任せたこと。
93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 03:06:32.13 ID:uFOG1DQZo
「――忍野さん」
僕は訊いた。
「そもそも、その怪異――障り猫は、どのような体質や、能力を持っているものなんですか」
94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:07:31.96 ID:uFOG1DQZo
「死に至ったって例はないらしいけれどね。だから、御両親がお亡くなりになるなんてこ
とはないだろう。吸われてしまっても、いずれは回復するさ――阿良々木くんの指のよう
にね」
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