過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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124:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[sage]
2012/01/10(火) 02:19:51.73 ID:OymKfUeAO
 ふと、プチモビが動かす荷に目を奪われた
 積み込まれていくフラッグの胸部装甲板、留め金が甘かったのだろうか、カバーが外れ露出していた
それには塗装を塗り直しても分かる凹みが、ありありと残っていた

フェルト「これ、あの時の……」

ビリー「あぁ、そうだよ」

 あの時――

 突然始まった、グラハムとヤザンの一騎打ちのことだ
 今でも、思い出すだけで背筋に氷柱が突き刺さるような錯覚を覚える
 そんなフェルトの様子に気づかぬまま、ビリーは装甲板に歩み寄っていった

ビリー「あの後積み込み作業と平行して仕上げるのが無理そうだったから、一回剥がして取り付け直したのさ」

ビリー「見た目は悪いけど、表面塗料を凹凸に合わせて加工したから強度も風の受けも問題ない」

フェルト「…………」

ビリー「フラッグの実機はイナクトのそれより少ない……無駄には出来ないよ」

 ビリーの手が、黒い装甲板を愛おしげになぞる
 その手つきは、恋人へ向けるそれのようでもあり、我が子へ差し伸べるそれにも似通っていた
 彼のフラッグに対する愛情が本物であることを、何よりも顕した瞬間だった

?「失礼!」

フェルト「あ、ごめんなさ……?」


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