過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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56:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/12/09(金) 03:16:04.46 ID:x6ZGLcOAO
――紅海・中東側沿岸――


 アフリカ大陸と中東の境を流れる紅海
 両方の沿岸一帯には国連軍の警備網が敷かれ、GN―XにRGM、イナクトといったMSが辺りを飛び回っている
 少し小型の空母がゆっくりと南下していく様を、じっと見つめる男が一人
 体の向きはそのままに、背後の兵士へと視線を移した

兵士「少佐、準備が整いました」

グラハム「御苦労」

グラハム「予定通り四隊に分かれサイクロプス及びヅダの捜索を行う、警戒は怠るなよ」

兵士「はっ!」

グラハム「……」

 額に滲む汗が、乾いた空気にさらわれていく
 この感触は以前中東にガンダムを追ってきたときに体験していた為、特には難儀もせずにいた
 苦労しているのは、ジョシュアくらいのものだろう

グラハム(絶好のフライト日和……晴れ男に生まれたことを、これほど嬉しく思ったことはない)

 本来パイロットスーツには調節機能が存在し、如何なる環境でも一定の体温を維持するようになっている
 暑ければ涼しく、寒ければ暖かく。四六時中パイロットスーツでも良いくらいの快適さが約束されるのだ
 しかしながら、その不自然さが好きになれず、自分はこの機能を使わないことが多かった
 盟友カタギリの苦い顔が目に浮かぶようで、つい口元がつり上がってしまう

マリーダ「マスター」

グラハム「マリーダか」

 対して、マリーダはいつもの冷静な表情を崩さず横に立っている
 二人の背後にはオーバーフラッグス、そしてRGMとイナクトの混成四個部隊
 出撃を今か今かと待ちわびていた

グラハム「……壮観だな」

マリーダ「はい、マスター」


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