過去ログ - 一方通行「青紫色の携帯電話」
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32: ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage]
2011/11/30(水) 16:40:38.68 ID:facbNr1eo
〜〜〜

「俺はお前に、親友だと思ってた奴に切り捨てられたのが悔しくて……憎くて、お前を[ピーーー]ためだけに能力を磨いていった。だけど無理だ、こうやって会っちまうとお前を[ピーーー]なんて無理だ……さっきも[ピーーー]といいながら俺はどこか手を抜いていた。じゃなきゃ太陽光戦でさっさとお前を殺していたはずだ……なぁ?俺はお前の横に立つには、親友になるには力がなさすぎるのか?」

目に涙をため、一歩間違えれば愛の告白である。
それほど、垣根は一方通行を大切なものとしていた。
一方通行を[ピーーー]ために人の百倍薬漬けになって、電極を脳にぶっさした。

それは本当は[ピーーー]ためではなく認められるため、そして一方通行が自分を否定する訳がないと何処かで信じていたかったからである。

「まてまてまて、俺の能力が化け物地味てておっかねェから一緒にいたくねェって言ってお前が俺を追い出したンだろ?あそこはもともとお前の開発に力入れてたじゃねェか」

「……は?」

「大体俺がなンでお前を足で纏だと思うンだよ?あの時俺らまだ6歳だぞ?二人でなにしたって遊ンでただけじゃねェか、遊びに足で纏いもクソもあるかよ」

「じゃ、じゃあ……」

「そういうこったな……」

二人は全てを理解する。

つまりはこれも研究のひとつなのである。
本音としては牽制、最悪の事態への対処という面があったかもしれない。
学園都市第一位候補と第二位候補、その二人が余りにも近くになりすぎたため、どちらかが反抗した時に抑止力となるものが必要であった。しかし科学者には反逆した超能力者を止めるなんて事は不可能。だったら垣根には一方通行を、一方通行には垣根を止めてもらおうという具合である。
しかし今のままの垣根では一方通行には到底かなわない、だから一方通行を憎ませて彼を[ピーーー]事だけを考えさせた。

そして研究のひとつという建前としては《大切なものを失った喪失感によるストレスへの耐性》となっている。

研究員達の唯一の誤算は二人が家族を超えた堅い絆で結ばれていた事と、二人に携帯電話を買い与えた一人の甘すぎるアルバイトの存在である。


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