926: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/20(金) 22:18:38.83 ID:o8cvdhgIO
「……」
垣根はそんな御坂を見て、こう思う。
やっぱこいつはすごい。
俺なんかよりも全然強い。
レベルだとかそんなもんじゃ超えられない物をこいつは手にしている。
「……美琴ちゃん、ここはお前の奢りだ」
垣根は伝票を抜き取りそれを御坂に渡した。
「……こういうときは男が払うもんじゃないの?」
「ばーか、未だ道に迷ってる俺たちなんかより、お前の方が余程かっこいいから最後までかっこいいところ見せてけよ」
「ったく、じゃあ美琴センセーが奢ってやるわよ。
ほら、ラストオーダーの時間よ?
他に頼みたい物あったら頼みなさいよ」
しょうがない、と御坂はため息をつくと近くにいた店員さんを呼びメニューを垣根、上条に渡した。
「じゃあ俺はサンドイッチのセットで……上条もそれでいいな?」
「え?あ……いいの?」
メニュー顔の下半分を隠し、上目遣いで御坂に確認をとる。
「いいわよ、これであんたらが何か答えを出せると言うならさ……正直、私が一番先に答えを出せたのは垣根さんと……か……」
一瞬言うのを躊躇うが、もういい、と言う風に一度目を閉じると、まっすぐ上条を見ていった。
「垣根さんと上条さんのお陰だから」
寂しそうな微笑みは、何を意味するのかは上条にはわからない、だが、それは良い方向への前進だという事は理解できた。
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