過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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或る二人の夜 1/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:22:40.40 ID:LhEJpQT/P
俺は勉強をしていた。
参考書を片手に、頭を悩ませながら一つ一つ、難題を解いていく。
わざわざ幼馴染に聞かなくても、殆どの問題が解けるようになっていた。
……別に誇るようなものでない事ぐらい、分かっている。
以下略
807
:
或る二人の夜 2/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:23:16.93 ID:LhEJpQT/P
「……またかよ」
停電だ。そして、この家の停電はそう珍しくない。確か、一、二年ぐらい前も停電があった。
あの時も確か、桐乃と俺の二人きりだった。
あの頃は今よりずっと仲が悪く、無視しあってる関係だった。
以下略
808
:
或る二人の夜 3/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:24:27.44 ID:LhEJpQT/P
…………。
いらっと来たから桐乃に仕返ししてもいいよな。
カチ、と懐中電灯の電源を切ってやる。
途端、辺りは完全な闇に包まれた。
以下略
809
:
或る二人の夜 4/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:24:56.60 ID:LhEJpQT/P
ぶつくさ文句を言いながら、しかし桐乃は何か良い案がないかを考えているようである。
「……あ、そうだ。ふふん、いいこと思いついたから感謝しなさいよね」
「感謝するかはそのいいことってのを聞かせて貰ってから決める事にするぜ」
「あんたって面倒くさいよねー」
以下略
810
:
或る二人の夜 5/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:25:23.81 ID:LhEJpQT/P
「そんじゃ、取り敢えず座るか」
大体の位置は分かっている。先ほどまで見えていた訳だしな。
あたりをつけて、その部分に手を伸ばすと思い通りの手応え。ソファはここにある。
以下略
811
:
或る二人の夜 6/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:26:01.20 ID:LhEJpQT/P
「あんたがあたしを温めればいいでしょ、って言ったの!」
「……温めるって、どうやって?」
なんだ、俺には実は手から炎でも出せる能力でも備わってるとでも言うのか?
以下略
812
:
或る二人の夜 7/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:26:53.09 ID:LhEJpQT/P
「ひゃ、へ、変なとこ触んないでよっ!」
「わ、悪い」
背中にある変なところってなんだよ……?
羽根でも生えてんのか?
以下略
813
:
或る二人の夜 8/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:27:47.52 ID:LhEJpQT/P
ほら、やっぱり駄目じゃねえか、と思い、倒れきる前に行動を止める。
「いいからほら、続けて」
しかし桐乃は俺の行動を止めさせない。
以下略
814
:
或る二人の夜 9/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:28:16.14 ID:LhEJpQT/P
「そ、そう」
「あ、ああ」
先ほどの気まずさが更に加速しているのが分かる。
俺はなんで妹とこんな雰囲気になってんだよ……っ!
以下略
815
:
或る二人の夜 10/10
◆ebJORrWVuo
[sage saga]
2012/07/01(日) 02:28:45.26 ID:LhEJpQT/P
ごうっ! と外から強い音が響いた。
それと同時、ブォンという独特の音を立てて、部屋の灯りが点いていく。
「…………」
以下略
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