過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/05(木) 23:12:41.33 ID:tDpmdeFDO
翌日・・とても部室に行く気にはなれず、
人目につかないように早々に帰宅するつもりだった。
・・先輩と出会うまでの、それまでの毎日と同じように。

先輩のあのメールを見るまでは。

【もう大丈夫だ。例の件はゲー研で話題に上がることはないだろう。
安心して顔出してみな。】

さんざん葛藤のすえ重い、重い足を運び、
あくまで気配を殺してゲー研の扉を開けたとき、

・・果たして部室は阿鼻叫喚の騒ぎになっていた。

「め、め、メルルたんが!俺のメルルたんが魔法ょぅじょからガチモホにジョブチェンジでござる!嘘だ!嘘だっ!」
「ぐわぁああ!嫌!嫌アッーーー!!」
「へ・・変態!変態!ひぃいいいいッ!」
「うふふ・・僕が、皆に・・犯されて・・ふふっ・・気持ちよさそう・・」


「よぉ、来たな?」
先輩はしてやったりとでもいいたげ顔で私を出迎える。
この部室で、冷静さを維持しているのは彼一人のようだった。
「・・何の騒ぎかしら、これは」
「まぁここじゃ何だ、うるさすぎて話もできやしないし・・ちと出ようか。」
「あ・・ちょっと」
少しだけ強引に手を引かれて部室を出る。
だけど、暖かな手の感触が心地好いともひそかに思う。

そして、人気のない裏庭まで連れてこられたので、私から核心に触れることにした。

「貴方・・何かしでかしたでしょう?」

「まぁな。」

いたずらを見つけられ、なお自慢げな悪餓鬼のような顔で微笑む。

「昨日の赤城のプレゼンデータからありったけのCGを回収して、
皆のパソコンの壁紙、起動画面、スクリーンセーバー・・
全部あの超凄いガチモホ画像に差し替えたのさ。」

・・馬鹿かと。この男もあの変態眼鏡に侵食されてしまったのかしら。

「・・何のためにそんな馬鹿なことを?」

「こんだけのダメージを与えりゃ、昨日の些細な所なんか吹っ飛んじまうだろう?
ましてプレゼンの時の細部なんかトラウマの至近距離だ。
恐らくまず全員が意識から封印しちまいたいだろうよ。」

・・いくらなんでもこれは酷い。

「・・無茶苦茶よ・・。焚火を消すために戦略核兵器を投下したようなものだわ」

「・・言ったろ。"絶対に"何とかしてみせる、って。」

「・・いくらなんでも、他にやりようが無かったのかしら・・」

「思いつかなかった!」
胸を張って答えるところかしら?


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