過去ログ - 霖之助と魔理沙のパーフェクトなんたら教室デスマッチ with 慧音
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11:やくたみ[sage]
2011/12/01(木) 02:14:54.29 ID:BP+lHK1ao

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 後ろの観客がいなくなって四人だけが残った。魔翌理沙は泣き止んでいた。

「でも霖之助さん。ちょっと乱暴だったわよ、魔翌理沙のこんな小さな体にあんなにいっぱい一気に入れようとするなんて」

 霊夢が妙な事を言う。

「勝負には負けたくないからね。万全を期した結果があれなんだけど、やりすぎたのは確かにそうかもしれない。オーバーキルと言うか」

 霖之助に変わったところは見受けられない。

「じゃあ帰りましょうか魔翌理沙。ウチでカステイラでも食べましょうよ」

「ああ」

 魔翌理沙は言葉少なに霊夢に肩を支えられた。

「ねえ霖之助さん」

 と、出入り口の去り際に霊夢。

「私にだったら、少しくらい乱暴にしてもいいわよ」

「は?」

 と、声を出したのは私だけだった。

 隣の霖之助は眉をしかめただけで何も言わなかった。あるいは言葉を出す前に霊夢がそのまま去ってしまったのかも知れない。

 静かな教室に残されて二人。また霖之助の顔を伺うと、目が合った。

「慧音」

 と呼ばれる。

「霖之助も疲れたろう。休むといい」

 私は気恥ずかしくなって何か口を開かなければと思った。

「慧音」

 もう一度呼ばれて違和感に気づく、霖之助は今まで私を呼び捨てていただろうか、いやそれ以前に彼に名を呼ばれたことがあっただろうか。

「霖之助」

 気づいて、終わってしまう前に彼の名前を呼んだ。


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