過去ログ - 岡部「学園都市だと!?」上条「……はい」
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2011/12/04(日) 15:14:07.21 ID:9kMGiZg5o
「でも、言葉がなくたって伝わりますよ。何もいわなくても……、そんな風に頭を下げなくても……、伝わります」上条も目に涙を溜めていた。「とにかく頭を上げてください」

「それはできん!」

「岡部さん……。じゃあ、そのままで聞いてください。おれ、不幸なんですよ。この右手のせいらしいんですけどね。御坂にはいつも追いかけ回されるし、大食いのシスターは転がり込んでくる。レベル5の第1位と喧嘩したことだってあるんです。それに魔術師なんてわけのわからないやつらが襲ってきたり……。それでいつも病院送り。他にもいろいろあるんですよ。それで今日も、突然変な機械にぶち当たって、中から白衣の人たちが出てきて……、ああ、これは不幸だって思ったんです。でも違いました。岡部さんと紅莉栖さんは、まったく知らない場所だっていうのに明るくて強くて、御坂や佐天さん、他のやつらにだって優しかった。それですぐにあいつらと仲良くなってしまって、いつの間にかおれもその仲間みたいになってて……。なんだか楽しかったんです。おれを仲間にしてくれてうれしかったです。それで思い返してみたら、おれの人生って結構楽しいんですよ。確かにいろいろあるし、貧乏だし、入院代はかさむし、小さな不幸を挙げたらキリがないけど……。どれもこれも思い返してみたら結構楽しいんです。いろんなやつの顔が浮かんでくるんですよ。助けることができた仲間。助けてくれた仲間。浮かんできたあいつらの顔は、みんな笑っているんです。その、なんていったらいいのか、おれもわかりませんけど、最後に笑っていれば、それは不幸じゃないのかなって……、楽しいことなんじゃないかって思うんです。だから岡部さん、最後は……笑いませんか?」



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