過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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25: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2011/12/10(土) 19:17:31.87 ID:muetwuoBo

「でもカミやん、ほんまにあの子とは何もなかったんやね」

「どういう意味だよ?」

「だってカミやん、いつもあの子と一緒にいたやん。そういう関係に見えてもおかしくないでー?」

「違うっつーの。どっちかってーと保護者的な感じだな」

確かに、夏からずっと一緒に住んできて、本当に何も無しというのは男子高校生的にはおかしいのかもしれない。
といっても、上条にとってインデックスが大切な存在であるという事実はこれからも変わらない。
つまり結局は上条の言う、保護者的な感覚という結論に落ち着く。

『えっと、みんな今日は集まってくれて本当にありがとう! 全員とお話しするために、パーティの最中はずっと動き回ってるからよろしくなんだよ!』

『あっ、でもあそこのチキンとケーキは予約済みだからあまり手を出さないでほしいかも!』

持ち前の完全記憶能力を使って覚えていたのか、舞台の上からビシッといくつかのテーブルを指さすインデックス。
それに対して、会場には再び笑いが広がる。
一応これはお別れ会なのだが、それでもいつもと変わらないインデックスの様子に、上条の頬も緩んでいた。

「ったく、アイツは……」

「あはは、カミやんがニヤつくと気色悪いなー」

「ほっとけ!!」

上条は、失礼極まりない言葉をぶつけてきた青髪ピアスに物理的ダメージを与える。

そんな事をやっている間に、舞台の上のインデックスの近くに台に載せられたグラスが持って来られる。
彼女の年齢は良く分からないが、とりあえず未成年であることは分かる。グラスの中身は一見白ワインにも見えるが、おそらくジュースなんだろう。
まぁ自分のクラスには見た目は完全に小学生な教師もいるわけで、必ずしも未成年だと断言することはできないのだが。

『それじゃ、みんなグラス持って!』

インデックスの言葉と共に、会場にはグラスを持つガチャガチャという音が響き渡る。
そして全員の準備ができたことを確認すると、にっこりと満面の笑みを浮かべて、

『カンパーイ!!』

「「カンパーイ!!!」」



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