過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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28: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2011/12/10(土) 19:20:19.16 ID:muetwuoBo


「む。聞き捨てならない台詞を聞いた」


その時、突然背後からそんな声が聞こえてきた。
これに驚いた上条は、思わず全身をビクッと震わせてしまう。
今まで、神の右席や大天使と戦ったことがある少年でも、ビビる時はビビるのだ。

「うおあっ!!! な、何だ亡霊か!? サーシャを呼ばねえと……!!!」

上条の頭に真っ先に思い浮かんだのはロシア成教に所属するサーシャ=クロイツェフ。
記憶が正しければ、ロシア成教というのはゴーストバスターズ的な集団だったはずだ。
そういえば、こういった楽しい雰囲気に霊は引きこまれやすいともテレビで聞いたことがある。

そんな割とマジで恐怖している上条に、インデックスはジト目で見つめてくる。

「とうま、亡霊じゃなくてあいさなんだよ」

「あ、あいさ…………あぁ、姫神か」

インデックスの言葉にほっと胸を撫で下ろす上条。
振り返ってみれば、確かにそこには亡霊ではなく、クラスメイトである姫神秋沙が居た。

「ふふ。その存在感のなさ。もはや亡霊レベル……ふふふふふふふふふ」

「わ、悪い!! 俺が悪かった!!」

「カミやん、さすがにあれは傷付くでー」

上条の謝罪も効果なく、どんどん真っ黒い負のオーラに包まれて沈み込んでいく姫神。
正直、その状態は長い黒髪と相まって中々に怖い。夜中に廊下などで出会ったら叫び声を上げるレベルだと思う。

そんな生ける心霊現象になりかけている姫神に、インデックスは慌ててフォローに入る。

「だ、大丈夫なんだよあいさ! 私の完全記憶能力なら影の薄いあいさの事も絶対に忘れないんだよ!!」

訂正しよう。
インデックスはフォローを入れたのではなく、ただ止めを刺しただけであった。

「ふふ。ふふふふふふふふ」

インデックスのある意味では竜王の殺息(ドラゴンブレス)よりも無慈悲で強力な一撃に、姫神は更に俯いて地を這うような声で笑う。
限界まで俯いているせいで、顔全体が髪で隠れて見えない。おそらく小さい子供なら泣き出すレベルのホラーっぷりを見せている。
具体的に言えば、日本では有名なホラー映画の、テレビ画面から出てくるアレ的な感じになっている。



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