過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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494: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:18:12.70 ID:VBYVP1jFo

タッタッタ……と足音が響いてくる。

廊下の角を曲がってきたのは湾内絹保だった。

以下略



495: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:18:46.63 ID:VBYVP1jFo

「……どういう事だ?」

「あなたの言葉には何も説得力がありませんわ。そしてそれはわたくしも同じ。
 食蜂操祈が支配する空間では言葉などというものは何の力も持ちません」
以下略



496: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:20:27.21 ID:VBYVP1jFo

すり鉢の縁にあたる外周部には何人もの常盤台生がこちらをじっと見つめている。
どこかで見たような光景だ。
いや、これは――――。

以下略



497: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:21:25.51 ID:VBYVP1jFo

すると婚后は恐る恐るというか、かなり申し訳なさ気に浜面を見る。
浜面はジト目で婚后を見つめ、

「……で、結論は? まだ俺は敵だと思うか?」
以下略



498: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:22:21.67 ID:VBYVP1jFo

上条はフラフラと立ち上がる。
まだ焦点が定まらず辺りがぼやけて見えるが、気にしている場合ではない。
インデックスを闘いに巻き込むわけにはいかない。

以下略



499: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:23:18.74 ID:VBYVP1jFo

インデックスが綺麗な碧色の目を見開いて、声を漏らす。
その声は、人気のない夜の道路に降る雨を思わせた。
静かで、それでいて悲しい。人の心に染み渡るような不安も内包している。

以下略



500: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:24:14.15 ID:VBYVP1jFo

人が現れた。
正確に言えば人ではない。だが、上条は“彼女”を“人”と呼ぶ。
まるで最初からそこに居たかのように何の音もなく、何の気配もなく現れたのは気の弱そうなメガネをかけた女の子。
だが珍しいことに、今はその表情に気丈さも見る事ができる。
以下略



501: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:25:11.11 ID:VBYVP1jFo

「私は私の友達を助けます」

「そんな事ができると思っているんですか? いくらあなたでも第一位と第二位を相手にするのは無理でしょう?」

以下略



502: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:26:18.43 ID:VBYVP1jFo

上条は力を込めて一方通行の拘束から抜けだそうとする。

「風斬!!!」

以下略



503: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:27:05.11 ID:VBYVP1jFo

一方通行は無言で食蜂の方を見ている。
この様子だと、おおよそ全ては把握しているのだろう。
準備運動のように、右手をパキパキと鳴らす。

以下略



504: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:28:25.08 ID:VBYVP1jFo

思わず喉が干上がるかと思う。
まるで銃口を向けられているような感覚だ。
彼女の指の動き一つで全てが変わってしまう、その点では銃と変わらないのかもしれない。

以下略



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