過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2013/09/19(木) 05:13:10.05 ID:EJeQ9ZV8o
そんなものの存在を認めるわけにはいかない。
いくら激痛で頭がよく回らなくても、譲れないものはあるのだ。
「ふっ、ふふふふふ……!!!!!」
「え、えっと?」
「あまり上条さんをなめないでもらいたい…………この絶対防御隔壁はどんなものでもぶち壊せたりはしないのだはははははははははははははははははァァ!!!!!」
「……大丈夫? 頭とか」
詰まるところ、上条は紳士だった。
***
常盤台学生寮。
そこの208号室が美琴と白井の部屋となっている。
「うううぅぅ……黒子は……黒子はお姉様成分が不足しまくっていますのぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」
「てい」
「へぶっ!!」
チョップで一撃。見事なまでに手馴れている。
結局白井は愛の巣である彼女のベッドに辿り着けず、その間に置かれている小さなテーブルの上に不時着する。落ちた衝撃で腹が痛い。
美琴は一度溜息をつきながら、
「ったく、アンタもブレないわねー。私が居ない間にベッドに何かしなかったでしょうね」
「…………えぇ、もちろんですわ」
「おいコラしたのか、吐け今すぐ」
美琴は目の前の変態のホッペを両手で引っ張る。
しかも「もー、ダメだぞ☆」みたいな力ではなく、ギチギチと皮膚が不吉な音をあげるくらいにマジだ。
「いだだだだだだだだだだ!!!!!」
「ほらほらほっぺがちぎれる前に楽になった方がいいわよー」
「わ、わかっ、分かりましたからあああああああ!!!」
バチン、と美琴は手を離す。心なしか、反動で白井の頬がみょいんみょいんと振動したかのようにも見える。
「で?」
「……あう」
白井が口ごもると、美琴はゴキゴキと手を鳴らす。
「い、言います!! 言いますわ!! でも……」
「でも?」
「わたくしも乙女ですので……そういう事を口にするのは少し恥ずかしいのです……」
「んな恥ずかしい事してたんかアンタはァァああああああああああああああ!!!!!」
「あばばばばばばばばばばばばば!!!!!」
白井の言葉で大体の予想はついたのだろう。
美琴はここで思う存分電撃を爆発させて、いつも通り白井を黒焦げにする。
ところがこの風紀委員(ジャッジメント)の中学生。
この走り渡る電撃も中々良い物だ……などと新たなる扉を開いちゃってたりする。
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