過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/03/04(火) 07:35:57.00 ID:4ipaVk6zo
「待てインデックス、あれは酔ってても正直に言うのが照れくさかったっつーか……」
「あはは、でもみこととかみさきの所を聞いても、とてもそういう打算ができる状態には見えなかったんだよ?」
「……み、見くびってもらっちゃ困るな。実は俺、結構酒強くて、あれも本当はそこまで酔ってなくてだな」
「はいはい。もうそういう事にしておいてあげるから、早く遊園地行こ?」
「おい絶対信用してないよな!?」
インデックスはニコニコと笑顔を浮かべながら軽くあしらっている様子だ。
たぶんこれからも、どんなに上条がアタックを仕掛けたとしても、本気にはされないのだろう。
それは上条からすればかなりマズイ状況だ。
ゆえに一刻も早く、この誤解を解かなければいけないというのは分かっているのだが、その方法が全く思い付かない。
今の状態では、例え上条が告白した所で本気にされない可能性すらある。
そんなこんなで、ひとまずは頭を抱えたまま遊園地へ向かうしかなかった。
***
遊園地といえばまず浮かんでくるのが絶叫マシンだ。
定番のジェットコースターの他にも、上下移動のみで高所から一気に落下するタイプ、ぐるぐると同じ所を回転するタイプ。
そのバリエーションも豊富で、色々な方法で人々から悲鳴を引き出している。
そういった絶叫マシンというのはカップルにも人気がある。
吊り橋効果と同じような理屈なのだろうが、それをきっかけにいい感じになれたりする事も多いのだとか。
当然、上条もデートにこの場所を選んだ理由として、その事を全く考えなかったと言えば嘘になる。
ただし、大きな誤算があった。
「……ねぇ、とうま。大丈夫?」
「お、おう……なんとか……」
フラフラとした足取りで上条は何とか受け答える。
学園都市の誇る一番の遊園地の一番スリルのあるジェットコースター。
速度もさることながら、そのコースも従来の科学ではありえないような縦横無尽っぷりを発揮していた。
前もって調べていた段階から、流石にこれは乗るべきではないと思っていたものだ。
だが、予定を変更して乗らざるをえなかった。
わざわざこんなモンスターに乗らなければいけなかった理由、それは単純なものだ。
要するに、インデックスが驚異的な絶叫マシン耐性を持っていたのだった。
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