過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/05/01(木) 02:50:09.84 ID:wiguRyO8o
テレビゲームに夢中になっている番外個体は、画面から目を離さずに口を開く。
「なんか上位個体サマが妙な事やってるみたいだけど?」
「知ってる」
「あぁ、知ってて放置してんだ。まぁ放任主義ってのは、あなたらしいっちゃらしいんだけど」
話を振ってきた割に、さして興味もなさそうに話し続ける番外個体。
対する一方通行も、同じような調子で話す。
「アイツは部屋か?」
「うん。ノックはしなよ、毎度毎度うるさいんだから」
「ちっ、面倒くせェ……」
一方通行は顔をしかめながらゆっくりと立ち上がり、目的の部屋まで歩いて行く。
そして、コンコンと、彼にしては驚くほど優しく扉をノックをした。
それから一秒も待たず、ガチャとドアを開ける。
その向こうでは、ベッドから立ち上がったばかりの少女が、ぽかんとこちらを見ていた。
「おい」
「おいじゃない!!!!! ってミサカはミサカは全力でツッコんでみたり!!!!!」
「なンだよ、うるせェな」
「どうしてあなたはそうやって、年頃の女の子の部屋にズカズカと無遠慮に入ってくるのかな! ってミサカはミサカは抗議してみる!!」
「ノックしただろうが」
「ノックしたら普通返事待たない!?」
「そりゃ悪かった。で、上条の奴は今どうしてる」
「軽い! そんな一言で流せる程ミサカは……ってえっ? ど、どうしてそんな事聞いてくるの? ってミサカはミサカは尋ねてみたり……」
打ち止めは明らかに動揺した様子で、目を左右に泳がせている。
その姿は悪さがバレて言い訳をしているようで、歳相応の普通の少女と変わらない。
出自が特殊なだけに、こういった姿はより微笑ましいものだ。
あまりの分かりやすさに溜息をつきつつ、一方通行は答える。
「オマエがミサカネットワークを使って、アイツらの事にちょっかい出そうとする事くらい分かるっつの」
「ちょ、ちょっかいって……ミサカは、ただ……」
「で、今どうなってンだよ」
「……あの人は自分の寮の部屋に寝かされているみたい。
でも、シスターさんもよく考えての事だろうからって、どうしようかみんなで相談していた所……ってミサカはミサカは白状してみる」
「そうかよ。ったく、面倒くせェな」
「えっ、ど、どこに行くの?」
さっさと部屋を出ていこうとする一方通行の背中を、打ち止めの声が追う。
一方通行は基本的にこの少女に甘い。
だから、振り返りまではしないでも、その問には一応答えた。
ちゃんとした答えになっているかと言われると、微妙な所だったが。
「……俺が行きてェ場所に行って、やりてェ事をやる。それだけだ」
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