過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/05/01(木) 02:52:00.63 ID:wiguRyO8o
これで一方通行は用も済んだのか、ゆっくりと部屋から出て行く。
何となく、その足取りがふらふらとおぼつかないような気がするが、気のせいだろうか。
上条はその背中に声をかける。
「なぁ、お前は結局ここで何を……」
「アイツは選んだ。だからオマエも選べ」
「は?」
振り向くことはなく、一方通行はそのまま部屋を出て行ってしまった。
彼の言葉はすんなりと頭の中に入ってくる事が少ない。
それでも、何とか頭をひねって考えてはみるのだが、都合よく理解できたりもしない。
ただ、じわじわと胸騒ぎだけが忍び寄ってくる。
気絶、そして置き手紙。
インデックスはここにはいない。
代わりに、一方通行が居たというイレギュラー。
そう、似たような状況はあったはずだ。
意識が途絶えて、目覚めたら彼女がいない。
それは一ヶ月程前に体験した事だ。
「っ!!」
遅すぎる行動。
上条は急いでテーブルの上の手紙を拾って読み始める。
しかし、暗い。小さく舌打ちをして、電気を点ける。この僅かな時間がもどかしい。
部屋が蛍光灯によって明るくなり、手紙の文字が読みやすくなる。
その内容は。
『とうまへ。
この手紙を読んでいる頃には、私はもうここにはいないでしょう。
って、こんな書き方だと何か物騒だね。安心して、ただ学園都市にはいないってだけだから。
まず始めに、ごめんなさい。
こんな別れ方だと、前と何も変わっていないって言われても仕方ないよね。
でも、私はこれが一番良いと思ったんだよ。この選択が、私達にとって一番正しい選択だって。
きっと、とうまは納得しないよね。
とうまはとっても強いから、私なんかよりもずっと強いから。
私は弱いから、とうまから逃げることしかできないんだよ。
分かってるとは思うけど、とうまを気絶させたのは私だよ。頭に直接魔術を打ち込んでね。
だから、朝まで目が覚めなくても、それは私の計算通りなんだ。決してとうまの責任じゃないよ。
あと、プレゼントも一緒に置いておきました。
人生の重要な局面や複雑な問題で助けになるパワーストーン、タンザナイトのブレスレットだよ。
たぶんとうまの事だから、これからも色々と大変な事にぶつかるんだろうなって思って、お守りにね。
といっても、魔術的な力は込めてないから、右手で壊れたりはしないから安心してね。
最後に、ありがとう。
とうまや、他のみんなからは、大切な物を沢山貰ったよ。
だから、私はもう大丈夫。向こうでも、しっかりやっていける。
最後って言ったけど、もちろんこれは手紙の最後って意味だよ。
次に会う時は、私ももっと立派になってるから、期待していてほしいかも。
それじゃ、体に気を付けて、あんまり無茶しないでね。
また会える日を楽しみにしています。
インデックスより。
追伸、色んな女の子とイチャイチャするのも程々に』
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