過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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330: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/12(月) 03:43:27.38 ID:UzZKBwkmo
堕女神「陛下、お目覚めですか?」

いつもと変わらない、彼女の声。
身にまとう雰囲気とは裏腹な、妙に暖かみのある声。
それも今日が、最後だ。

勇者「ああ、入れ」

堕女神「失礼します」

きぃ、と扉を開けて入ってくる。
黒く艶やかな髪は、相変わらず美しい。
黒鳥のようなドレスを隙無く着こなし、その所作も完全に身についている。

堕女神「朝食の準備が出来ております。……陛下?」

勇者「え?」

彼女が見つめてくるので、気付く事ができた。
自分の目から、涙が一筋零れていた。
熱くは無い。
すぅ、と流れるように一筋だけ。


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