過去ログ - 女「we are…」 幼女「てらーざ!」 姫様「ゴースト。」
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162: ◆N1RGqRourg[sage, saga]
2012/02/02(木) 00:39:37.83 ID:hqoOevI20

 本を抱きしめる腕の力を少し強くする。

それはいつものクラスメイトのからかいから本を守るためじゃなくて、
胸のなかでぽっぽっと火照る何かを放したくない、離したくないが為の独占欲のようなものだったのだけれど――

少女「…ふむ。少年君って、わらうとかわいいよね。」

少年「ふへっ?!」

 ――意表を突いた言葉に、胸の中にあった火照りが、身体中―主に顔―に廻って更に熱くなった。
抱きしめていた本を取り落とし、こんどは靴にぶつかった。

少年「〜〜〜〜〜ッ???!!」

 けれどそんな痛みを感じないほどに身体が熱くて、今にも火を噴きそうな顔を見られたくなくて、両手を挙げて走り出した。

少女「っちょ?!前前っ!」

 後ろから響く少女の声が耳に届いたけれど、理解するまで駆ける足を止めることはできなかった。
そうしてそのまま走り続――けることは出来ず、人にぶつかる。

少年「きゃっ?!」
白衣の男性「おっと!」

 ドンっと遠慮なくぶつかってしまい、小さな体躯のボクは弾かれた。
けれど、すぐにそのぶつかってしまった人がボクを抱きとめる。

白衣の男性「大丈夫?」
少年「えっ、えぇ。」



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