209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/12(木) 15:51:00.50 ID:+tysSFyX0
―あかり―
窓の外にはいつもの景色が広がってる。
教室からも、生徒会室からも、いつも見る光景が広がってて、あかりはのんびり資料とかをまとめながら誰も腰かけてない生徒会長の椅子を眺めてる。
杉浦先輩、うまく京子ちゃんを見つけられたかなって思いながら、前に結衣ちゃんが私にした約束を思い出す。
どんなことがあっても変えない、変わっちゃいけない、揺らいではいけない。
だって、あかりは約束は守る。
守って守って、ここまで来たのがあかりなんだから。
あかり「まだ、仕事終わらないな〜」
千歳「ほんと、綾乃ちゃんは歳納さんが気になってしかたないんやな〜」
一緒に作業してくれてる池田先輩は、元々杉浦先輩と京子ちゃんがくっついてくれるのが夢だったみたいだから、今幸せそうに作業してる。
あかりも、誰かが喜んでくれてるとうれしくなるし、頑張ろうって思えてくる。
勢いそのままに資料のまとめを再開していると、なんだかじっと池田先輩に見られている気がした。
あかり「池田先輩?」
千歳「あかりさん、なんやうれしそうなのと悲しそうなのが混じった顔しとるで?」
それってどんな顔なんだろうって思いながら、池田先輩を見る。
なんだかいつもみたいに暖かい笑顔なんだけど、なんだか不思議と威圧感があった。
作業を何か間違えちゃったかなって、資料を探ろうとするとそういうことじゃないねんって手を振った。
千歳「あかりさん、なんかこの頃頑張りすぎやで?」
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