235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/26(木) 14:37:48.76 ID:8mwsMNZS0
道具だから、京子ちゃんが幸せになれるように動けばいい道具だから。
だから、京子ちゃんが泣かないように尽くしたい。
京子ちゃんが楽しめるように尽くしたい。
あかりはそう思ってる。
あかり「だから、好きだなんて思っちゃいけないんだ」
あかりが道具じゃなくなるのは、京子ちゃんが幸せだよって言ってくれた時だけ、本当の意味で幸せだよって言ってくれた時だけ。
今は昼間じゃないけど、前みたいに空を見上げる。
顔に落ちてくる雪の冷たさが、頬を流れた涙の暖かさを消し去っていく。
前は昼間なのに、流れ星が流れてほしいって祈った。
中学生に上がって、京子ちゃんと一緒に日々を過ごして、好きなんだって本当に気付いてしまって。
心が酷く痛んでいった。
あかり「明後日で、終わるのかな?」
明後日で京子ちゃんと杉浦先輩が付き合ってくれたら、この心の痛みは全部消えてなくなるのかな?
こんな風に、悩むことなんてなくなるのかな?
考えても答えなんて出てこないのに、あかりは祈るように考え続ける。
私の元に星は降ってこない。
来ることなんてないから、願ってもそんなことあるわけないから。
あかり「だから、この気持ちをどこかに連れてってよ……」
332Res/258.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。