過去ログ - 京子「アッカリーン」
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271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/02(水) 16:11:22.39 ID:Lvh5sFTc0
 そう言われて、胸が痛む。
 だって、事実で、それを取り繕うなんてことできるわけがなかったから。

京子「ごめん」
綾乃「うん、誤魔化さないでくれてありがと」

 なのに綾乃はそう言葉を漏らして、一度深呼吸をしてから強い瞳で私を射抜く。
 その変化に驚いて、何かあるのかって身構えてしまうけど、綾乃はただ静かに近づいてきて。

綾乃「い、いちどだけ、一度だけしか、言わないから。聞いてほしいことがあるの」
京子「綾乃?」

 両肩に手を乗せながら、真剣に揺れる瞳がそこにあった。
 どこかで見たことがあるその光景に、ただ私は何も言えずに棒立ちで、ただ言葉を待ってるだけだった。

綾乃「私ね、京子のこと好き」

 短くて、でもしっかりとした声が私の耳に届いた。
 そう届いて、一瞬心臓が高鳴ったのはわかった。
 そう、確かに心臓は高鳴っていた。告白を、しかも綾乃から受けたことに対して。
 
京子「あ、綾乃?」
綾乃「……」

 綾乃はそう言って、ただ真剣に私を見ていて、ただそれだけで私の言葉を待ってる気がした。
 綾乃のこと嫌いじゃない、どちらかっていえば好きだから。この告白に応えてもいいって思い始めてる心があった。
 だから、私は綾乃の手に手を伸ばす。
 この告白を受け入れれば、綾乃は私を支えてくれるのかなって、そんな最低なことを思いながら。
 だから、その手を………


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