270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/02(水) 16:01:36.21 ID:Lvh5sFTc0
ファミレスを出てからは、本当に色々楽しむ場所を巡った。
映画も見たし、ゲーセンにも行った。本屋にも行ったし、美術館みたいなのにも行った。
本当に色々考えられてて、私もこんな調子じゃなかったらもっと楽しめたはずなのにって、なんだかあかりに責任転嫁している心境があった。
あかりが悪いんだって思いながら、午後の大半は過ぎていた気がする。
だから、気付いてここがどこなのかってことを今一の見込めてなかった。
時刻はもう夕方に差し掛かっていて、朱色の空に赤かしく燃える夕日がきれいな場所にいる。
綾乃「良かった〜。ちゃんと見える……」
そううれしそうにつぶやく綾乃を見ながら、本当にきれいなその夕日を私は見つめなおす。
とてもきれいで、子供のころに見た夕日もこれくらいきれいだったと。
綾乃「はぁ〜」
そこで綾乃が溜息を漏らしながら、私を見てくる。
なんだか、その瞳は揺れていて、少しだけ顔を赤くしながら、なんだかフルフルと震えていた。
京子「綾乃?」
綾乃「と、歳納京子……今日のデートどうだったかな?」
なんだか辛そうに聞いてくる綾乃に、私の心は謝りたい気持ちでいっぱいになった。
やっぱり私の機嫌に気がついてたんだって思うと、本当に最低なことしてたんだってわかったから。
京子「楽しかったよ」
綾乃「えへへ、でも歳納京子は、なんだか楽しそうじゃなかったよ?」
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