過去ログ - 妹の手を握るまで
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531:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 20:03:50.19 ID:eLdT6SB4o
もともとの目的は、お兄さんと恋人同士になることにより、妹ちゃんとお兄さんの関係が進展するのを邪魔することだった。妹ちゃんがお兄さんと結ばれないからと言って、妹ちゃんがあたしに靡
いてくれるわけではないことは承知の上で。それにその頃あたしは、先輩に対して全く嫉妬することがなくなっていた。妹ちゃんは先輩のことは嫌いじゃないかもしれないけど、愛しているわけで
もない。そのことは普段の二人を見ていて段々と理解できるようになっていた。

あたしの恋のライバルはお兄さん。そのお兄さんに彼女ができてしまえば、妹ちゃんはお兄さんを諦めるしかなく実質的にフリーとなる。それに、お兄さんの彼女であるあたしは単なる親友以上の
以下略



532:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 20:07:42.60 ID:eLdT6SB4o
・・・・・・そのメールには、今日のカラオケには先輩と妹ちゃんも参加するからと書き込まれていた。妹ちゃんと会うことで少しは自分の心の整理ができるのではと期待して、あたしは親に断って家を
出た。雨は相変わらず強く路面に叩きつけられていた。

びっしょりと濡れてしまった服を持て余しながらカラオケに入って席に着いた時には10人くらいの顔見知りが既に盛り上がっていた。妹ちゃんはまだ来ておらず、先輩は携帯電話に向かって何か話していたが、突然大きな声で怒鳴り散らし始めた。周囲は一瞬で静まり返った。おそらく妹ちゃんがここに来るのを拒んだんだろう。こういう状況も最近ではよく見かける状況だった。妹ちゃんは先輩を少しも恐れていないのだ。

以下略



533:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 20:19:07.99 ID:eLdT6SB4o
店に入ると既にお兄さんが窓際の席に座っているのが見えた。お兄さんは何か考え込んでいるようだった。あたしの胸の奥で何かがどくんと音を立てた。これって、妹ちゃんを始めて見た時の感じ
と全く一緒だ。あたしは声が震えないよう明るい声が出るように努めながらお兄さんに声をかけた。

「お兄さん、こんにちは」

以下略



534:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 20:30:43.81 ID:eLdT6SB4o
「・・・・・・え?」
その瞬間、心なしかお兄さんの表情が曇ったように思えた。

「あと、時々先輩が妹ちゃんを見つめながら何か話しかけてたんですけど」

以下略



535:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 20:31:53.92 ID:eLdT6SB4o
本日はここまです。そして明日からは仕事なので休日ペースでの投下は無理っぽいです

ではここまでお付き合いいただきありがとうございました


536:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 20:38:45.08 ID:mB5CvzVpo
乙〜


537:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 20:40:18.31 ID:r5YXfuspo
ここまでの流れを踏まえて今までの話を思い返すとなかなか……
乙!


538:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 21:38:23.12 ID:E9KpsYdC0
乙1!
なんてこった……妹友……


539:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 23:13:16.76 ID:uJQMytYIO
こんがらがってますな


540:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 23:43:17.96 ID:RVY2MB2DO
乙乙


541:以下、あけまして[sage]
2012/01/04(水) 00:09:14.65 ID:IjCN6e+/0


氷解した!


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