550:以下、あけまして[saga]
2012/01/04(水) 23:49:18.93 ID:R8O9LQyZo
このあたりであたしはようやく少し冷静になり、先輩と妹ちゃんの仲の良さをアピールすることにした。同時に自分のアピールも忘れないようにした。
「まあ、結局仲直りしてるんですから。あの二人の仲は心配するだけ無駄なんですけどね」
お兄さんは黙ってしまった。どういうわけか少し胸が痛たんだけどあたしは話を続けた。
「今日もべったりと一緒にくっついていますよ、妹ちゃんと先輩」
そして強引なアピール。
「あたし、同い年の男の子って興味ないんです」
「はあ」
お兄さんはよくわかっていないようだった。
「昔から年上の男の人が好きで」
これは嘘。だけど今、年上の男の人が好きなのは嘘ではなかった。お兄さん限定だけど。
「ふ〜ん。じゃあ先輩みたいな人がいいってこと?」
お兄さんは間の抜けた感想を口にした。
「妹ちゃんの彼氏には興味ありません」
「そ、そう」
「お兄さんは彼女作らないんですか?」
あたしは必死で追撃した。
「そんなことはないけど。できないものは仕方ない」
「本気で彼女作ろうとしてないでしょ」
「そんなことはないよ。もてないだけで」
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