551:以下、あけまして[saga]
2012/01/04(水) 23:54:50.68 ID:R8O9LQyZo
「・・・・・・まあ、身近にいるのが妹ちゃんじゃ彼女を選ぶ基準が高くなっちゃうのはわかりますけどね」
すっかり冷静さを取り戻したあたしは、少しお兄さんに探りを入れてみた。
すると。帰ってきた答えはあたしの予想と全く異なるものだった。あたしにとっていい意味で。
「何言ってるの。妹友ちゃんみたいに可愛い子がそういうこと言うと皮肉に聞こえるよ」
552:以下、あけまして[sage]
2012/01/04(水) 23:56:26.64 ID:R8O9LQyZo
今日はこれでおしまい。
明日の投下も残業次第ですけど、投下できなさそうな時はその旨レスします。
では今日もお付き合いいただきありがとうございました
553:以下、あけまして[sage]
2012/01/04(水) 23:59:06.58 ID:he0Ih3FLo
妹友ちゃん乙女だね
乙っぱい
554:以下、あけまして[sage]
2012/01/04(水) 23:59:29.08 ID:Aw4MIK3ro
おつおつ
両方共幸せになればいいなって
555:以下、あけまして[sage]
2012/01/05(木) 00:16:22.28 ID:5JO7EHir0
乙〜
全員幸せになればいいなぁ
556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/06(金) 08:07:49.03 ID:ccf2XuhDO
おつおつ
557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/06(金) 18:21:39.20 ID:Kir/yBk8o
昨日は投下できなかったのでその間に書きためた分を投下します
あとでできれば再び数レス追加で投下予定です
558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/06(金) 18:22:07.98 ID:Kir/yBk8o
「あたし、お兄さんのことが好きですから」
お兄さんを案内している時に、あたしはこの言葉を何度か口にした思う。お兄さんへの今日中の告白を決意したあたしだったけど、この言葉は特に告白を意識したものではなかった。お兄さんのことが大好きになってしまっていたあたしは、この程度の言葉は何の抵抗もなく普通に口を出るようになっていた。
でも。それが結果的には良かったみたい。お兄さんはあたしの言葉を気にするようになり、あたしを意識してくれるようになったのだから。
それは喫茶店から出て中庭の方に歩いていた時だった。
559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/06(金) 18:27:00.88 ID:Kir/yBk8o
学園祭の後半、あたしとお兄さんは学園祭を回るのをやめ中庭の噴水脇のベンチでずっと他愛もないお話をして過ごした。
その後、校庭ではキャンプファイアを囲んでフォークダンスの輪が広がっていたけど、お兄さんとお別れしたあたしはその輪の中に参加せず赤々と輝く炎を眺めながら今日の出来事を何度も何度も心の中で反芻していた。
・・・・・・お兄さんの彼女になった今、あたしはできれば今までのことは全てなかったことにしたかった。あたしがお兄さんの彼女になリたいと思った最初の目的は、妹ちゃんとお兄さんが親密な関係になるのを防ぐためだった。
560:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/06(金) 18:29:36.54 ID:Kir/yBk8o
学園祭の翌々日。あたしは登校してすぐに妹ちゃんを見つけ、いつものように妹ちゃんの側に行き一緒に授業前の雑談をしようとした。もちろん今日妹ちゃんに言わなければならないことはあるんだけれど、それは朝一番で話すようなことでもなかったのでとりあえずいつものように妹ちゃんと過ごそうかと思ったのだ。
あたしが自分の席を立ったその時、妹ちゃんがちらりとあたしの方を見た。その時の妹ちゃんの一瞬の表情にあたしはドキッとした。それは妹ちゃんがあたしに対して一度も見せたことのない表情だった。後ろめたいような、それでいて覚悟を決めているようで挑発的ですらある一瞬の表情。
561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/06(金) 18:33:42.79 ID:Kir/yBk8o
とにかく予定どおり妹ちゃんにお兄さんと付き合い出したことを報告しなければ。午前の授業中あたしはそればかりを自分に言い聞かせていた。
昨日お兄さんと妹ちゃんに何があったかはわからないけど、あたしはもうお兄さんの彼女だ。何かあったのなら早いうちにその芽を摘まなくてはならなかった。
午前中の授業はいつまでたっても終らないように思えた。ようやく昼休みになった時、妹ちゃんはあたしの方を振り向きもせず教室を出て行った。先輩と学食で待ち合わせなのだろう。
あたしは小走りで妹ちゃんの背中を追った。
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